ヨーロッパ4カ国周遊新婚旅行 その3 ~ドイツ黎明編(上)~

2010年7月29日 木曜日

宮本欧州視察団 ~新婚ブギートレイン’10~ (3)

↑さすがにこのタイトルは浮かれすぎな気がしたので、副題にしました。

6月某日 フランクフルトの夜(1日目)

ミュンヘンで国内線に乗り換え。これから乗る飛行機に虹が。吉兆。

ミュンヘンの空港内の売店。ヨーロッパ人はどこでもバナナや長いパンを食べる気がした。

成田を離れた飛行機は空路ミュンヘン国際空港へ。そこから国内線を乗り継いでフランクフルト空港に着いたらもう夜だった。すぐにバスでホテルに直行。ただ飛行機に乗って、バスに乗って、ホテルに着いただけなのに、なにやらもう既に楽しい。
僕はヨーロッパ方面にも何度か来ているが、嫁っこは初の海外。「いつか海外でも」「無理」という会話から5年を経て、こうして無事外国に連れてくることが出来た、ということ自体がもう嬉しいのだった。

さて、とはいえ日本からヨーロッパへは、12時間の長旅。ルフトハンザのエコノミー席で過ごした体はメリメリと軋みを上げている。ここで普通のやつらならぐーすかぴーと寝てしまうはずだが、しかし部屋でくすぶってるような俺たちじゃあない。BARさえあればどこへでも行ってみせる、宮本欧州使節団!(特攻野郎Aチームのノリで)

このホテルは、街の中心街からちょっと離れた所にあるので、日が暮れると周りに飲食店はない。なので選択肢はホテル内のBARに限られるわけだが、ここがどうしてなかなか良かった。

ドイツに来たら、何はなくともまずはビール。それもラガーやピルスナータイプではなく、もちろん黒ビールでもなく、白ビールだ。
ドイツの白ビールには、地方によってヴァイスビア、もしくはヴァイツェンと呼ばれる。主に小麦から作られ、やや白濁していて、豊かな味わいと華やかな香りの上面発酵ビールだ。

このホテルBARでも白ビールはあるだろうか。早速 機内で覚えたドイツ語で注文する。
「ツヴァイ ヴァイス・ビア、ビッテ!」

シェーファーホッファー

シェーファーホッファー

こうして出てきたのが、シェーファーホッファー ヴァイツェン(Schöfferhofer weizen)。
このビールは、バイエルンの地酒的な扱いだったヴァイスビアを、世界的なビールの座に押し上げた銘酒だ。
普通、白ビールは酸味が強く、若干重たい感じがするものだが、このビールはバナナかヨーグルトのようなとてもさわやかでフルーティーな香りがする。炭酸も強めでのどごしも良く、いくらでも飲めそうな感じがする。あっという間に1リットル飲んでしまった。これはいいぞ。

そういえば腹も減った。ドイツでビールに合うつまみと言えば、ソーセージに決まっている。それもドイツ特産、白ソーセージ(Weisswurst)がいい。ソーセージもやっぱり白なのだ。
近頃ドイツっ子の間では、カレー味の白ソーセージ(Curry wurst)というのが流行っているという情報を、事前に1回だけ見た『NHKテレビ・ドイツ語講座』で得ていた。果たしてメニューの中に存在した。伝統的なドイツ料理の文脈では邪道なのかも知れないが、これまたうまかった。

CurryWurst

白ソーセージにカレーソースがかかっている

一般的に、ドイツ料理は素朴、と評される。確かにフランス料理やイタリア料理のような派手さや技巧はない。これも白ソーセージにカレーソースがかかっている、ただそれだけの料理である。だが、それがいい。 薄い皮の中にハーブで味付けしたジューシーな肉が詰まっていて、スパイシーなカレーソースと、重たくも陽気なハーモニーを奏でている。

この後、何本かドイツのソーセージを食べる機会があったが、ドイツ滞在中で一番美味かったのは、この最初の晩に食べたカリー・ヴルストだった。ビールも全旅行日程を通じて、この一杯が一番美味かった。ひょっとするとこれ自体がいわゆる限界効用逓減の法則(別名・ビールは一杯目が一番うまいの法則)なのかもしれないが、とにかく美味かったのだ。
プロージット!

広告

Mercure Hotel

夜。ホテルの前には路面電車が通る。

ちなみに宿泊したのは、Mercure Hotel というチェーンホテル。郊外にあるものの、できて間もないらしく建物も施設も新しく、清潔で良かった。
Mercure hotels
あと、調べてみたら日本にも進出していた。
メルキュールホテル成田

3回分かけて、ようやく1日目のホテルというこの遅筆ぶり。
次回こそは観光するぞ!続く!


この記事の評価は:

うーん…いまいち…ふつうですかなり良い素晴らしい (7 投票, 平均値/最大値: 4.71 / 5)
読み込み中...

コメントをどうぞ

コメント
Follow me on Twitter