僕のマンガアワード2010

2010年12月27日 月曜日

あの、おもしろホームページの相沢さんが、おもしろ企画を立ち上げたので全力で飛び乗ります。
この、奇しくも東京都の漫画弾圧条例が施行されたその日に開始された企画は、誰よりも情熱的に漫画を愛する相沢さんならではの、条例に対する痛烈なカウンター。食らえ都知事!(だぼっ!)
いや、条例なんてどうでもいいのだ、本当は。なぜなら僕たちは、漫画が好きだ。そうだ、大事なことはすべて漫画に教わった。これは、僕たち漫画好きによる、漫画に捧げる漫画のための祝祭であり、同時に漫画を通じて自分を見つめる秘密の日記である。

■「みんなのマンガアワード2010」概要
2010年、自分が読んだ面白かったマンガについて語り合おう&読み合おう、という趣旨の試みです。皆さんが今年読んで面白かったベスト5を教えてください。そしてせっかくなので、皆さんからのベスト5を投票形式で集計し、全体での順位を発表します。

順位づけは目的ではなくあくまでも副産物なので、皆さんが2010年を振り返ってご自身のマンガ体験を振り返り、それについて語り合う機会を設けさせていただくというのが第一の趣旨となります。皆さんの2010年のマンガ、ベスト5を是非教えてください。

■投票&集計結果発表スケジュール

投票締め切り:現在投票受付中~12月27日(月曜日)23:59PMまで

集計結果発表:2010年12月30日(木曜日)夜ごろ予定

2010-12-15 – 恋愛

それでは、宮本の2010年漫画インプレッション、カウントダウン!

第4位 町でうわさの天狗の子


町でうわさの天狗の子 7 (フラワーコミックスアルファ): 岩本 ナオ

いきなり少女漫画ですが、大好きなんですこの漫画。
舞台は、とある田舎町。山には天狗が神としてまつられている神社があり、主人公はその天狗と人間のハーフ。眷属の狸や狐を従えて、天狗になる修行をする…はずが、お年頃なので興味はもっぱら甘いものと男の子…。
もうこうして設定を書いているだけでときめく。俺も天狗になりたい。人間型になって出てくる眷属達もいいけど、最新刊でも相変わらず次郎坊がぶっきら棒で格好良すぎです。
あと、秋姫を狙う奈良のものが策謀を巡らせたりしてきて、漫画的にも目が離せなくなってきました。

第4位 ゴーマニズム宣言スペシャル『昭和天皇論』


ゴーマニズム宣言SPECIAL 昭和天皇論: 小林 よしのり

『天皇論』につづき、スペシャル版のゴーマニズム宣言ですが、例によって論壇からもマンガ界からも無視されているのがアレなので、ここでささやかならがスポットライトを。
本作は、知識や情報を得る学習漫画としての評価だけではなく、昭和天皇という歴史上に稀有な存在を主人公とする漫画としててちゃんと楽しめたし、団塊ジュニア以降として印象に乏しかった昭和天皇の存在を補完することができた。あとこの分量で全編書き下ろしという労力に頭が下がる。

第3位 真・異種格闘大戦


真・異種格闘大戦(8) (アクションコミックス): 相原 コージ

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相原コージが放つ怪作。登場キャラクターはみんな動物。「地上最強の生物は一体誰だ!?」
百獣の王・ライオン、柔術をマスターしたゴリラ、コモドオオトカゲ、アフリカ象…。ガチで戦ったら勝つのはどの種なのか!?
こんなとんでもない設定で心躍らないほうがおかしい。しかも荒唐無稽なプロレスバトルではなく、動物園や柔術道場、ジムなどをおそらく丹念に丹念に取材したのであろう細かい設定や描写に、否が応でも引き込まれる。
最新刊では、とうとうコンガ(ゴリラ)vsキング・オブ・キングス(ライオン)の決闘に終止符が打たれる。地上最大の霊長類・ゴリラが、人類の格闘術の粋である柔術をマスターしたとき、ライオンに勝つことはできるのかッ?!
一つ前の巻話になるが、コンガが柔術をマスターしたエピソードはただただ圧巻、滂沱の涙。

そしてなんで6巻より前が品切れの嵐…。増刷してよ…。

第2位 ナンバデッドエンド


ナンバデッドエンド 9 (少年チャンピオン・コミックス): 小沢 としお

今年のヤンキー漫画の中での最殊勲賞は、文句なしにこれで決まりである。元々のシリーズでは、「普通の高校に通う冴えない主人公が、実は特攻服を着て悪を退治するケンカ無敵のヤンキー」という、アメリカ変身ヒーロー(スパイダーマンとか)的な設定が楽しいマンガだったが、おそらく最終エピソードとなる今回は、とうとう腕力の及ばない敵と戦うことになるのだった。

第1位 シグルイ


シグルイ 15 (チャンピオンREDコミックス): 南條 範夫, 山口 貴由

堂々完結のシグルイ。このマンガには人生の方向性を12度くらい修正させられた。
今の僕があるのはこのマンガと出会ったおかげでもあります。最終回は、考えてみればまさにこの終わり方しかない、というような美しくも悲しく、そしてやはり無惨な終わり方。むーざん、むざん、か。

総評

これだけたくさんある漫画の中から、たった5つに絞るというのは想像以上に難儀した。そして楽しかった。今年もいい漫画体験ができた。来年もいい漫画と出会えますように!
あと全然書ききれないので、上位の作品はいずれ改めて1エントリにして感想を書き直そうと思います。

あと、九十九式 日記大賞もよろしくね!


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うーん…いまいち…ふつうですかなり良い素晴らしい (2 投票, 平均値/最大値: 5.00 / 5)
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