『キック・アス』を観た

2011年8月14日 日曜日

ヒーローに憧れる、冴えない高校生の主人公デイブが、ネット通販のコスチュームを着て、正義のヒーロー、『キック・アス』として活躍しようとする、メタ・アメコミヒーロー映画。活躍しようとするんだけど、中身は常人なので、悪党にボコられ、刺され、車に轢かれる。それでもメゲずにヒーローを続けようとするデイブの前に、これまたコスチュームを身にまとったヒーロー父娘が現れる。彼らはヒーローごっこではなく、マフィアに復讐しようとする「本物」なので、情け容赦なく悪党を処刑していく。それがキック・アスのしわざと勘違いしたマフィアに追われるようになるデイブ。彼はヒーローを続けられるのか、それとも……。というお話。

キック・アス DVD

キック・アス DVD

 

いかにもインディーズらしいメタ・ヒーローものなんだけど、最終的にはちょっと本当にヒーローっぽくなってたりもする。恋も叶うし。
「男の子は誰しもが変身ベルトとともに生まれてくるんだ」というGacktセンセイの名言を引くまでもなく、男子たるもの一度は変身ヒーローにあこがれる。普通人なのに、素顔を珍妙なマスクで隠して街に出て、実際に活躍してヒーロー扱いされる冴えない主人公の姿は、気恥ずかしさとともにちょっと応援したくなることだろう。

公開当時に一番話題になったのは、当時若干11歳のクロエ・モレッツちゃんが「腐れ○○○○野郎」とか悪態をつきながらアクロバティックな殺人格闘術やガンアクションを決める、というところだったけど、僕としては、銃で武装する悪党の根城に単身つっこんでいって冷静に殺戮しまくる、ニコラスケイジ演じるビッグ・ダディの無敵っぷりの方が痺れた。

本作は続編も予定されているそうなんだけど、制作時に11歳だったクロエたんは、すでに公開時には13歳でこんなに大人っぽくなっていて、さらに今は14歳、2を撮るとしても15歳や16歳になっているわけで、全く違うキャラクターになってしまう。子役で作品を作るってのはほんと、難しいもんですね。

11歳のクロエ・モレッツ

13歳のクロエ・モレッツ

14歳のクロエ・モレッツ

キック・アス 特集: 全米大ヒット&映画ファン必見! 新時代のヒーローアクション・ムービー「キック・アス」がついに日本上陸 – 映画.com

キック・アスのクロエ・モレッツちゃんが14歳なのにありえないほど成長してる件:ワロタニッキ

広告

手足や人体がぶった切られたりはじけ飛んだりとスプラッタ描写が強いのと、リンチシーンが長くて痛々しいので見る人を選ぶきらいはあるが、鑑賞後感は決して悪くない。(最初ソニーからの配給を目指したが、残虐描写が強いということでNGが出たそうな) まぁ、10歳の娘を殺人マシーンとして育てるとか、基本的に「道徳的にふとどき※」ではありますね。

映画批評系の評価やアマゾンレビューの点は軒並み高評価なんだけど、バイオレンス・コメディというかアメリカン・ブラック・ジョーク的なノリが合う人でないと、それほど楽しめないと思う。

★★★☆☆


この記事の評価は:

うーん…いまいち…ふつうですかなり良い素晴らしい (2 投票, 平均値/最大値: 5.00 / 5)
読み込み中...

コメント / トラックバック 1 件

  1. kokoroe Says:

    "僕としては銃で武装した悪党の根城に単身つっこんでいって冷静に殺戮しまくる、ニコラスケイジ演じるビッグ・ダディの無敵っぷりの方が痺れた。"俺もこっちの方が好き。

コメントをどうぞ

はてなブックマーク
Follow me on Twitter