日本で音楽配信が流行らない理由

2005年1月28日 金曜日

 日本ランキング界の帝王、オリコンが音楽配信事業に本格的に乗り出した。

オリコン10万曲ネット配信、2・8開始

 ということで、オリコンは「驚異的な数のダウンロードが期待できる。世界新記録達成は間違いない」と鼻息を荒くしているが、たとえジャニオタを動員したとしても、そんなにことがうまく運ぶとは思えない。以前僕が『iTunes ミュージックストア Japan!?』というエントリで書いたとおり、日本での音楽配信を阻む壁は3つある。

 まず第一の壁は、値段。

 このニュースでは値段が書かれていないが、十中八九ほかの会社と揃えた横並びの価格(300円程度)になるだろう。果たして、これを安いと見るか高いと見るか。多分大多数の人が高いと判断したから、音楽配信の現状があるのだろう。アメリカでiTMSが爆発的にはやったのだって、1曲100円足らずという低価格設定のおかげもあるのではないか。

 次に、レンタルCD。

 値段とちょっとかぶるけど、CDシングルが1枚100円で借りられるのに、MP3データに300円かけるか、君は?という話である。レンタルCDというのは、先進国ではほとんど日本独自の商売と言っていいらしく、これが音楽配信の普及を妨げる最大の元凶なんじゃないかと思う。レンタル業界のガリバー、TSUTAYAを潰すか、音楽配信事業に切り替えてもらうかしないとどうにもならないだろう。

 最後に、デジタルの壁。

 デジタルとアナログの間の、乗り越えがたい壁。「CDを買う」という行為には、その曲を聴くのはもちろん、「所有する」という行為が含まれる。ひょっとすると、こちらのほうが大きいかもしれない。それくらい、人の所有欲というのは強い。買ったCDを眺めたり、飾ったり。いや、しまっているだけでも手元にあることに価値を見出す人だっている。iPod用にCDをリッピングしてMP3にエンコードしたからといって、CDを捨て手しまう人はそんなに多くないだろう。

 で、話はまた結局は値段に戻るけど、それを天秤にかけて納得できる価格はやっぱ100円程度なんじゃないかと思うのだ。

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オリコン音楽配信がこれ以上ないぐらい糞であることの数えきれない理由のほんの一部—–


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