[02] ブロガーと政治家は嘘をつかないこと

2006年11月27日 月曜日

 安倍首相の支持率が、各誌各年代で軒並み低下しているそうだ。通常、内閣支持率というのは発足してから徐々に下降していくものだが、それにしたってこの下降曲線は普通ではない。毎日新聞の調査では、歴代3位だった67%の支持率が、53%にまで落ち込んだそうだ。

 かくいう僕も、安倍首相には失望したものの一人だ。首相の著書『美しい国』を読んで、その主張の7割近くに賛成できたし、「闘う政治家」というキャッチフレーズにも期待を感じた。それが蓋を開けてみれば、一体何と戦っているのか、どこをどう美しくしようとしているのか、サッパリわからない。

 造反議員の復党問題やタウンミーティングやらせ問題などはどうでもいい。問題は、一番重要だったはずの歴史認識問題でもだらしないベタ降りを続けていることだ。村山談話はおろか、河野談話まで大事に守る、などと発言している。僕はもうどうでも良くなって時事ニュースを追うことすらやめてしまった。

 麻雀で言えば、せっかく大三元を狙える手が入っていながら「でも字牌は使いづらいし…」「危ないし…」「次順を待った方が利口だもんネ」などとうそぶきつつ安牌、ベタ降り、リーチのみのヘボ麻雀だ。そんな細腕で政局を回すことができるのか。

 靖国問題だって、参拝すればいいではないか。「年一回などとケチなことは申しません」とでも言って、春秋の例大祭、終戦記念日、初詣と4回行き続ければ、二年目にはもう誰も何も言わなくなるだろう。

 小泉首相があの絶大な支持率を得た一因は、対立する守旧派を全て「抵抗勢力」と切って捨てた対決姿勢にあった、というのは衆目の一致するところだろう。安倍首相だって、官房長官時代に北朝鮮に断固たる姿勢を見せて喝采を浴びたではないか。どうして今それと同じことができないのだろう。彼は一体何と戦っているのだろうか。

 僕の6年間に及ぶテキストサイト生活で、一つ分かったことがある。

 支持を得たかったら、旗色鮮明にすること。

 サイト運営の要諦はこれに尽きる。人は誰しも、自分の本音を広く語ることには恐怖を感じる。それは自己をさらけ出す恐怖だったり、自分が受け入れられない可能性への恐怖だったり。しかし、「AかもしれないしBかもしれない…」等とどっちでもないようなことが書かれたブログには、人を引きつける力はないのだ。間違っているかもしれないし、反発されるかもしれなくても、自分の心に嘘をつかない。「Aである」と断言する。それが「戦う姿勢」ってもんなんじゃないか。

それに、勝っても負けても、何も言わないよりよっぽどいい反応が返ってくる。賛同にしろ反発にしろ、人は明快な意見を無視できないからだ。

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コメント / トラックバック 5 件

  1. 匿名 Says:

    はじめまして。
    どうしてもっと早くにこのブログを読まなかったのか悔やまれます。出会ったばかりなのに、あと33日でお別れですか・・・。残念。

    パブリックを対象にするのであれば、政治であれブログであれ、”旗色は明確であるべき”という意見に賛同します。
    最大公約数だけを意識して語られたものからは、真実や理念が何も見えてこない。当り障りのない、八方美人的な行動や言動に終始する存在に、私も魅力を感じません。

  2. kechack Says:

    安全運転路線に嫌気が差して離反した方。でもこのような方の受け皿はないのだが……

  3. take-me Says:

    私も安倍さんにはがっかりです。
    里中満智子さんの持統天皇物語「天上の虹」にありましたが「政治家には、憎まれることをおそれない覚悟が必要だ」という金言があります。これを言える政治家は、果たしてどれだけいるのでしょうね。
    私も嘘をつかずにいじめ犯罪と闘います。

  4. 宮本 Says:

    >enviさん
    はじめまして。こんな休止期に入ってからお気に入りいただいて、ありがとうございます。新しいブログを始めたらご連絡いたします。

    現実世界をサバイブする上で、保身や妥協や保留が全く不要とは言いませんが、闘うこと、意見を表明すること、がシゴトの人はしっかり闘ってほしいものです。

    もちろん、現実世界でもそうした人は魅力的であることが多いですね。僕も極力そうありたいと思っています。

  5. 宮本 Says:

    >take-meさん
    全くがっかりですね。100人が100人「好き」になることなんてあり得ないのですから、
    ・100人中100人が「どうでもいい」と思っている
    よりも
    ・100人中50人に憎まれ、50人に好かれる
    を目指した方がいいと思います。なんだか恋愛相談みたいになってきました。笑。
    お気を付けて、かつしっかり闘ってください。

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