ざら付いた心に触るんじゃない

2002年9月10日 火曜日

 

title="格言と反省">信用というものは妙なものだ。ただひとりの言うことを聞くと、まちがったり誤解したりしていることがある。多くの人の言うことを聞いてみても、やはり同じ事情にある。普通、多ぜいの言うことを聞くと、全く真相を聞き出すことができない。(ゲーテ『格言と反省』)

 各所に散見されるドクデスのレポートを読んでも、どういうわけか、その全体像が全くつかめない。これにはいくつかの理由があると思う。

・会場が暗い
 これはクラブ形式である以上必定だが、そうなると相手の顔もよく見えない。このため、個人が接触できる対象は非常に限られたものになる。

・音量が大きい
 やはり基本趣旨がクラブイベントであるため、ほぼ休みなく大音量の音楽が流れている。このため、会話を成立させようと思ったらかなり声を張らなくてはいけない。

・名簿や名札がない
 今やメガオフ会では常備品となっている名札。これにはサイト名とハンドルネームが書かれており、相手の胸にチラリと目をやれば、とりあえずは相手が誰だかわかることになる。
 また、通常のメガオフ会では告知ページに参加者一覧が発表され、それを見ればある程度面子が把握できる仕組みになっているが、ドクデスにはそれがない。
 その為、後で他サイトのオフレポを読んでから「えっ!あの人も来てたの?」といった混乱や
後悔が後を絶たない。

 こうした諸々の理由から、全てのオフレポは盲人が象を触るがごとく、
「しわしわだった。」「耳が大きかった。」「鼻が長かった。」
と言った局所的な感想になる。かろうじて共通するのは「象臭かった」という一点においてのみになり、読めば読むほど全体像が解らなくなる。ドクデスで全員が同じ体験を出来る部分は、フロアに流れる音楽、つまり「DJに対する感想」のみであり、これが「象臭」を意味する。

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つー訳で、僕の感じた象の匂い

鈴村--ツッパリ

 「会場入りする前に軽く飲もう」 と福島から電話がかかってくる。
「いいね。あと誰がいんの?」
「俺。」
「うん。…それから?」
「と、宮本さん」
 えっ、2人!?
 DJや運営スタッフ以外でドクデスに来る友人、となると途端に人脈が枯渇するところが、僕らの人徳の無さを物語る。結局、福島ポジ浣腸宮本、と言った末期的メンバーでパセラに到着すると、鈴村さんがちょうど始めた所だった。予想通り、みんな壁際に貼りついていてフロアにはポッカリと穴が開いている。と、そこに単身ヒラリと華麗に踊りながら飛びこんだのが、誰あろう、日記界の元プリンスこと、関さんだったのである。
 氣志團はとにかく盛り上がる。フフー!

熊谷--ディスコ

 帰りに関さんとも話したんだけど、やはり人を踊らせることを目的に作られた音楽は、強い。一番踊れたのがこの時だった。

かとぅ--テクノ、ハウス

 踊るという面ではディスコに軍配をあげるとしても、やはり機会音はクラブに映える、とか。知ってる曲は少なかったが楽しめた。

岩倉--テクノ

 僕の中でのテクノの解釈は、ビーマニで使われる音楽、といった感じなのだが、岩倉の中でも結構そんな感じなのではないかと密かににらんでいる。終わった後、使用後のCD-Rをもらった。もしものために、同じCDを5枚用意していたらしい。

松本--不明

 一曲目がリンダリンダで始まるところがリンダ。『英雄にあこがれて』がブルーハーツ流しゃ盛り上がるに決まってんだろこの!

原宿--パンク

 大衆に迎合してバンプを流してしまった原君。相変わらずかわいい原君だったが、最近ではそこにカッコ良さも加味されて、今や押しも押されぬ日記アイドル。リストバンドやランシドTシャツ、ツンツンの髪(いつもだけど)がパンクだった。

ピロスエ--日本のロック+ハロプロ

 DJ技巧が一番高かったのがこの人かも。色々操作していた。ハロプロは否が応にも盛り上がる。ヲタの力を見せてやれ!
 コマイヌさんは振りを練習しすぎだと思った。

マコ知--アイドル

 モーニングはおろか、メロンも無し。マコ知のアイドルに対する愛とスタイルに対するこだわりが炸裂したDJプレイ。DJスタイルのみで言うと、マコ知が一番格好良かった。

麻草--ラリ

 ドクデスPVを流していたんだけど、多くの人はエンディングクレジットが表示されるまで気付かなかったのではないか。ちゃんと音と映像がシンクロしていたのに。次は、オープニングタイトルを付けると良いと思った。あと、ラリりすぎ!

関--ロック

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 本当に石川梨華が好きなんだなあこの人は、と思った。あと、随所のオフレポで「DJでもないのにブースでずっと踊っていた、黒いポロシャツでくわえ煙草の人は誰だったんでしょうか」という感じの事を書かれていたけど、その人が関さんです。
 映像が氷室PV集だったのにはどのくらいの人が気付いただろうか。ディアアルジャーノン。ただのグズでいいゼ。ただもう少し夢を見ていたいだけ。

竹田--ロック

 僕は竹田君が流した「THE DOG」の映像に釘付けで、一人後方モニターの真ん前に陣取って本格的に鑑賞してしまった。子犬は本当にかわいい。柴犬がぷりぷりと遊んでいた。僕にも「***を流そうと思うんだけど…」と聞いてきたけど、今となっては流さなくて本当に良かったと思うよ。

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 今回は「友達を増やそう!」と心に誓って動いたつもりだったんだけど、やっぱり全然増えなかった。「ほら、あの人が宮本!」とか遠巻きに指指されて珍獣扱いされるくらいで。でも多くの、僕が前から興味を持っていた人達や面白い人達に挨拶だけはできたのでまぁ良しとしたい。

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参考までに、去年の8月に書いた「オフレポ分類考」。今日の文章はパターンCに当たります。

・パターンA : 嘘レポ
 この型の特徴は、出来事を針小棒大に書いたりありもしなかった事を書いたりして笑いを取る点で、ネタ系テキストの一種とも言えます。「○○さんはビールをピッチャーでガブ飲みしてました!」等という、その場にいなかった人が読んでもよく解らない微妙な嘘よりも、「モチヅキさんはうんこを貪り食ってました」というような発想の飛躍を見せるのがポイントです。

・パターンB : レポート
 正統派。あった出来事を丁寧に綴る、いわゆる「レポート」がこの型です。あえて脚色しなくても充分面白い出来事があった時や、色んな人に文中リンクを貼る時などに効果的です。参加しなかった人の「あのサイトの人はどういう人だったんだろう」という好奇心に最も対応できる形式。僕はこのパターン結構好きです。(読むのは)

・パターンC : 誤魔化し その他
 「オフレポ書かなきゃなー。書いた方がいいのかなー。」と思いつつ、どうも上手いものが書けない、書けなかった人がとるのがこの最終手段です。同じ動機でパターンAを書く人もいますが、全く書けない人はどうしようもなくなって逃げます。僕がいい例ですね!


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