リンク論の2
2003年2月16日 日曜日
(14日の続き)
●国境で区切られた文化圏。
お互いその存在を認識しながらも、保守サイトは新興サイトの勢いとアクセス数に嫉妬しながらも見下し、新興サイトは保守サイトに対してアクセス数の優越感を持つとともに、歴史の深みに怖れを抱いた。
この関係は、例えるならばヨーロッパとアメリカの関係に似ている。
新興国アメリカの勢いは世界を席巻したが、ヨーロッパの伝統はこれを堅持している。お互いの優越感と劣等感がないまぜになった反目具合もそっくりではないだろうか。
そこには厳然たる国境、目に見えないボーダーラインがあって、互いの交流は断たれている。時としてその壁を越えようとする動きがあると、言語を共有していない難民の流入によって、思わぬトラブルが起こったりもする。
あるいは、最近の「中国脅威論」でいうと、日本と中国の関係に似ているとも言える。一時は世界を制した日本の経済力も、今や中国の勢いと潜在能力に凌駕されつつある。げに恐ろしきは、中華ロボットの破壊力か。
(続く。次で最後)
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