首領蜂

2003年5月11日 日曜日

 缶コーヒーBOSSのCMに浜崎あゆみが出ている。ハイチュウといいこのBOSSといい、ハマのCMはぼくの気に障って仕方ない。
 このCMでハマは白人男性と結婚式を挙げている。その周りに虫がブンブン飛んでいるのが気になって、男の額を叩いたりする、というコメディタッチのCMだ。しかしあの虫、どこからどう見ても蜂じゃないですか。ハチ。ハエではありません、ハチ。
 普通、顔の周りをハチが飛び回ったらよけるもんじゃないか? 手で追い払ったり叩き潰したりできるのは蚊だろう。ハエでも素手はちょっとつらい。「オレは天下のあゆだから蜂なんて恐れないぜ!白人だってバンバン張るぜ!」というメッセージCMなのだろうか。
 もちろん、蜂は北朝鮮、白人はアメリカのメタファーです。

 あ、小さい頃のことを思い出した。幼稚園の頃、に蜂を素手で捕まえるのを趣味にしていた時期があった。幼稚園から帰ると、虫かご一つもって近所の公園に行く。近くに蜂の巣でもあったのか、サツキの花の周りにはミツバチが沢山飛びまわっていた。花にとまるのを見計らって、指でつまむ。サッと籠に入れる。つまんでは入れつまんでは入れ、やがて虫かごが30匹くらいのハチでブンブン一杯になる頃、近所の小学校で午後5時の鐘がなる。それを聞いたぼくは虫かごのフタを開け、ミツバチを逃がして家路につく。今にして思えば何が楽しかったのかよくわからないが、ちゃんと逃がすあたりは結構イキである。キャッチ&リリース。しかし30匹のハチが入ったケースはホラー以外の何物でもない。
 そんな暮らしを1ヶ月ほど続けたある日、初めてつまみそこねたぼくは指を刺された。驚くほど痛かった。

 「ミツバチは針を持っている」「刺されると痛い」というのはもちろん知っていたけど、なぜか「自分は大丈夫」と思っていた。頭で知ってるのと体で覚えるのとは違う。それ以来なんとなく蜂には近付かなくなった。

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