K-1 SURVIVAL 2003 JAPAN GP
1日遅れですいませんが、K-1を見たので例によってバトル印象レビューです。
マイク・ベルナルド VS バタービーン
すげぇダメな試合。「豪腕」の称号を失ったベルナルドに、K-1での存在意義などないのだから、引退したままで良かったのじゃないだろうか。かつては「キレテナーイ」のヒゲソリやカップラーメンのCMにも登場し、人気を博した名ファイターの落ちぶれた姿はあまり見ていて楽しいものではない。さらには会場にひびく「バター」コール。嗚。まぁもともとのベルナルドはヒールだったけどね。
ローキックで立てなくなったところにハイキックらしきものが当たって終わり。ただでさえボクサーはローキックに弱いのに、バター・ビーンの体型では常に膝に爆弾を抱えてるようなものだろうからなあ。
勝者:マイク・ベルナルド(2R 1分01秒 KO ※右ハイキック)
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ジェロム・レ・バンナVS シャカ・ズール
左腕の骨折から復調しつつあるバンナと対するは、南アフリカのボクシングチャンピオン。ズールっていうと『グラップラー刃牙』の最大トーナメントに出てきたやつを思い出しますが、こっちのリアル・ズールはふつうに戦ってました。金的もつぶされませんでした。ベルナルドのヌルい試合を見た後なので、まるで早回しで見ているかのように速い、速い。
バンナのローキックの前にほとんど何もできず撃沈。バンナというとパンチのイメージが強いが、ほぼノーモーションから繰り出されるスキの無いローキックは、速さと重さを兼ね備えている。試合結果は同じでも、ベルナルドの試合とは雲泥の内容差。
勝者:ジェロム・レ・バンナ(2R 1分10秒 KO ※右ローキック)
武蔵 VS モンターニャ・シウバ
前回、反則の投げとマウントからのパンチで失神勝ち(変な言葉だ)させられてから、ずっと雪辱を心に誓っていた武蔵。めずらしく自分から初戦の相手としてリベンジ相手を指定したらしい。ほー。いや、そのやる気はいいんだけど、何もそれがジャパンGPの1回線でなくてもよかろうに。もしムサシが負けてたら、この巨人(225cm)が優勝したりして、そしたら2003年のK-1日本代表は、この山本太郎似のブラジル人になっていたところだ。
試合は「防御だけは世界クラス」と称される武蔵がリーチをかいくぐってパンチを当てつつ展開。判定勝ちなら武蔵の右に出るものはいないぜ!
勝者:武蔵(3R 判定 3-0)
ボブ・サップ VS ステファン・ガムリン
NFL出身で、2Mで160kg。この白人選のことを、人読んで「白サップ」というそうな。日テレ式な前説では「ほぼサップ」などというセンスの無いネーミングになってた。いや白サップもセンスは相当アレだけど、人種差別的な香りがして面白いのになあ。
ゴングと同時に突進する両者。リング中央でぶつかり合うと見る間に、圧倒的なサップの突進でどんどん押されていく。しかしふとしたはずみでグラウンドに移行し、白が上になる一幕もあったが、最後は接触したところでまさかのフロントスリーパーで勝負あり。
そもそも、体重は同じくらいでも筋肉の量が違う。鍛え方も「ワイルド演技」も、白サップはやはりまがいものだった。根はマジメなドイツ人が無理してるなぁ、という感じ。
(そんなにジャストミートしてるように見えなかったのに、試合後の白サップの顔がマンガみたいにボコボコでびっくり。恐ろしい。)
勝者:ボブ・サップ(1R 0分52秒 ※フロントスリーパー)
K-1 SURVIVAL 2003 JAPAN GP 決勝戦 試合結果