くもり
いやすっかり夏ですなー。というわけで背景は去年ワカバさんに書いてもらった九十九式イメージ映像夏ですよ!
というかもう9月も終わりというか、ここ2、3日で急に寒くなってすっかり体調を壊してしまったのであります。
(画像倉庫から出すのが遅くなってごめんなさいワカバさん。僕は現実世界でも季節の準備が遅くていつも失敗する。でもこの絵には9月が似合う気がする。)
ところで、日常生活にしろ日記にしろ、挨拶として天気の話題は重宝しますが、こうしてWEBに書くときはいつもちょっと迷う。北は北海道から南は沖縄奄美諸島まで、九十九式の読者は全国にちらばっているはずなのだ。いや、それどころか、何度かイタリアやベトナムやシナからメールをいただいたこともある。すると、ここで僕が「最近急に寒くなりましたね」と書いても、その人たちは「はぁ」としらけてしまうかもしれないのだ。
今度アンケートを行うときは、居住地域も聞いてみたいと思う。読者アンケートではまず最初に合ってしかるべき質問項目なのに、当時は無視していた。インターネットに地域性など関係ないと思っていたからだ。「未来の車は空中のチューブの中を走る」式の、無邪気な未来観である。
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朝会社に向かう途中で、おとめ組のCDを買った。(辻ちゃんのいるほうを売り上げ面で応援するために、さくらは来週以降に買うのだ。)
しかし、ジャケットを手に取った瞬間、「ああ」と僕は長嘆し、
「もはや何をかいわんやだ。モーニング娘。の命運もはや尽きた」と云った。
辻ちゃんの隣にいる小川が、“22”と書かれた服を着ているのだ。話の解らぬ人の為に説明しておくと、22という数字は、デビュー以来辻ちゃん専用の番号として、長島監督の背番号にも勝る聖なる数字として長く歴史に刻み込まれてきたものなのである。これは、衣装を間違えて着ている、現場が気付かなかった、など何らかの人為的過失が関わっているはずである。考えすぎではない。そもそも小川が“22”という数字を身につける理由がどこにも無いではないか。憤懣やるかたない。
CDを手にして、それへ眸をじっと落としていた宮本は、やがてとめどもなくながれる涙を両手でおおってしまった。悲憤のあまり彼の鬢髪はそそけ立って燈影におののき震えるばかりであった。