自意識の発露こそ個人サイトの魅力
“加護ック”だけでなく“ズゴぼん”という呼称もあることを知って、我知らず微笑んだ月曜日。かわいい愛称だよね。
ゴレさんが5年間に渡るサイト軌跡(下から読む)をつづっている。僕はこの種の文章が好きでたまらない。にやにやしながら読む。ウォッチとかそういう嫌味なアレでなく、ただ好きで読む。そこかしこに、いかにもWEB日記らしい自意識の発露や、作品への自信が漂っていたりするのがたまらなく好きだ!
少し違う話になるが、昨年の仏映画で『ジェヴォーダンの獣』という超おバカなトンデモB級アクション映画があった。でもこのバカ映画、作り手は大真面目だった。DVDを見終わった僕が呆然としていたら、早速始まった特典映像でいきなり監督が出てきて「これは素晴らしい映画だ。僕ならこんな映画を見たい、と思う要素を全て詰め込んだ、最高傑作だ」とか自画自賛していて、僕は手を叩いて喜んだ。
そういう“自画自賛”的なものでなくとも、作品にまつわる苦労話やこぼれ話、裏話や裏設定などは、たいていの場合面白い。僕もゴレさんのように4年に渡るサイト史を振り返ってみたいけど、閉鎖や移転等の変遷が無いので、あまり書くことが無い。書くべき裏が無いのだ。
しかしかくいう僕も、自らの最高傑作小説『いもうと日記』の完結編には“あとがき”を添えてWEB上梓した。以前『くまプー』が過去ログにコメントをつけているのを見て羨ましくなり、いつかはやってやろうと思っていたものだ。
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“あとがき”の快楽。これを恥知らずな商業作家達の手にのみ委ねて置くのは実に勿体無い話である。第三者による“解説”というのは、“リンクコメント”の形をとって実現していると見ていいが、“あとがき”はまだ風習として成立していない。
これは……来るな。あとがきブームが! (来ません)
まぁ同じく自己言及でも、“あとがき”と“サイト史”では結構その意味合いが変わってくるんだけど、いずれにせよ人の自己言及を読むのは割と楽しい。あ、でも世の中には楽しい自己言及が書けない人の方が多いから、流行ると困るな。
と、こんな感じのが楽しくない自己言及の見本です。真似しないようにね。
昨日の日記内で使った写真のキャプションに誤りがありました。「▲でもハンバーグはちゃんと食べる辻ちゃん」とありますが、正しくは「▲ハンバーグそっちのけで、梨華ちゃんのアポーパイをつつく辻ちゃん」でした。辻ちゃんに迷惑をかけたことをお詫びいたします。
ナ、ナイフが“こども持ち”……!