ことのは盗用?問題
WEBサイト『ウェブログ@ことのは』の一部が、レンタルサーバー会員の勧誘サイトでインラインフレーム表示されていることが、24日に分かった。
調べによると、この業者サイトでは「子会員、孫会員を増やしてウッハウハ」「アフィリエイトで大もうけ」といったマルチまがい勧誘をすることで知られており、他にも複数のサイトがインライン表示されていた。
インラインフレーム表示は、ページの中に他のページを埋め込むことができる便利な技術だが、今回のように“悪用”すると、他人のサイトをあたかも自分のサイトのコンテンツであるかのように表示することができてしまう。
24日夜の段階では、
このサイトはコンテンツ盗用MLM商法サイトVEGA CLUBに盗用されています。当サイトはVEGA CLUBをお勧めしません!
というような警句が書かれているだけだったのだが、25日になって、.htaccessで嫌がらせページに飛ばす措置をとった。
筆者も「モロ画像を表示させる」(諸刃の剣)とか、「25歳。去年まで金なし君だったけど、VEGA CLUBで250万円ためた。キミもやってみなよ」などの対抗策を考えたが、ことのはがとった措置はなかなか痛快だ。
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それにしても、なぜこの盗用?サイトは普通にソースをパクってしまわなかったのだろうか。ここが一番の疑問なのだが、恐らく彼はソースごとパクれば盗用になってしまうが、フレームで表示させれば「紹介しただけだ」という逃げ道が用意できる、と考えたのだろう。実際、盗用?サイトは“あたかも自分のサイトのように”表示させただけであり、“自分のサイトとの一部として”表示させたわけではなかった。
このウェブサイトをご覧いただければウェブログとは何か、どんなことができるかがお分かり頂けるでしょう。
という表現も実に慎重で、玉虫色だ。
よってこれが“盗用”と断罪できるかどうかは正直いって微妙なところで、「盗用されました」という主張は、やや勇み足と言えなくもない。しかし、そのしかけた罠のせいで今回の件のように軽く対策をとられてしまう罠。うまく立ち回ったつもりの抜け道は行き止まりだったということ。小悪人が考える策略とは大抵こんなものである。