K-1 WGP2004 in Tokyo 開幕戦(1)

2004年9月30日 木曜日

 ジェロム・レ・バンナはゆでたまごの、いや読者の考えた超人である。

 その、あまりにキン肉マン的な人生、奇妙な一致を振り返ってみよう。

●ジェロニモ

・俺はジェロニモ

「やあ!みんな!ジェロム・レ・バンナだ。本物だよ。ジェロニモっていったら超有名だろ。」(公式の訳

いえ、有名ではありません。実はバンナ本人は、“サイボーグ”の通称を好まず、2000年あたりから、バンナはジェロニモを自称してきた。インディアン思想にかぶれていたらしいが、あまりにイメージと違うので全く定着しなかった。

・オラは人間だから

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ジェロニモといえば、「だって、オラは人間だから…」でおなじみの、ゆで一流の人種偏見に満ちたキャラクター造形。アパッチ族出身の、超人に憧れる人間だった。

●再起不能の左腕

・左腕粉砕骨折

2年前、すでに骨折しているのに角田が試合を止めなかったせいで、さらに打撃を受けて右腕粉砕骨折の重傷を負う。左腕にはまだボルトが入ったままだという。

・ロングホーンの左腕

このエピソードで思い出すのは、もちろんキン肉マンの左腕だ。パーフェクト超人に粉砕されて再起不能になった左腕を、名医ドクター・ボンベがバッファローマンのロングホーンを義骨に使って治療した。

●コンピュータ超人

・バトル・サイボーグ

「復活した今の俺は、ハイパーバトルサイボーグだ。」とうとうバンナが“ジェロニモ”の定着をあきらめた!関係ないが、『サイボーグしばた』のDVDは3150円で大好評発売中だぞ!

・ファイティング・コンピュータ

キン肉マンでサイボーグといえば、もちろん戦うコンピュータ、ウォーズマンである。

「俺はウォーズマン。人呼んでファイティングコンピューター。俺のことをロボ超人だと笑わば笑え。」(ウォーズマンのテーマより)

 しかし、左腕のレントゲン写真よりも、過酷なトレーニング風景よりも、一番衝撃的だったのは、バンナの正面からの写真だった。

 ま、曲がってる!! 鼻!

 まぁあれだけ激しい殴り合いをする仕事だから鼻が折れたりするのはしょうがないだろうけど、腕と一緒に治(直)そうよ!? 直してもどうせまたすぐ壊れるからいいのかな……。

 試合は、左腕が痛むということで、延長棄権で敗退してしまった。残念。やはり再起は難しかったか。角田のせいで……。バンナの選手生命は終了した。それはまるでK-1の崩壊の象徴に見える。—–


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