犬のように走るサブウェイ
温厚な僕でも怒りたくなることはある。
先週、僕が所属する編集プロダクションの事務所が移転しました。(前の事務所は、例の黄色教団に地上げされてしまったのです。)新天地の周辺には、様々な飲食店があり、とりあえず全てを試してみることにしたわけです。
一昨日は初めてサブウェイなる店に行って、何気なく注文したシーフード&クラブのラップに乙女感動したんですよ。反米でジャンクフード嫌いにしてペスクタリアン(魚菜食主義者)の僕は、「サブウェイとかいってウェンディーズみたいなもんだろ」と決め付けてたんですが、なかなかどうして良いチェーン店です。まず、注文を受けてから客の前で作り始めるのが良い。ガラスの向こうで、野菜やドレッシングのリクエストを聞きながら作る。これによってザ・俺流にカスタマイズされたサンドを食べることができるという寸法。
この話を会社でセンパイのAさんにしたら、
「俺の定番はサブウェイクラブ+オリーブ・ピクルス多目+塩コショウビネガー+マスタード。タマネギの辛さが大人の味だよ!」
と言ってました。こういう個人的なこだわりや特色が出せるのも、普通のファーストフード店と違って楽しいですねぇ。
で、今日もあの美味しさを求めてサブウェイに行き、同じように“シーフード&クラブのラップ。オリーブ多め”を注文したんですが、全然美味しくない。控えめに言って不味い。
半分ぐらい食べ進んで 僕 気付きました。
先週と同じように「オリーブ多めで」といったのが、オリーブ抜きになっている。それ、違いますやん! 180度違う味ですよこれ。味付けも、バジルマヨネーズからノーマルの塩コショウ&マヨネーズにしたのだけど、オリーブが無いのもあってただタマネギのカラさだけが目立って救いようの無い味になっている。
こりゃぁヒトコト言うべきだろう、と店に乗り込みました。
とは言うものの、相手は自分の父親くらいの年齢の店長だし、一応言い分を聞いてもらって「これからは気をつけてください」と温厚に伝えて帰ろうと思ったのですが…
「20分ほど前に注文したんですが、かくかくしかじか…」
「あぁ、4時ごろに」
「違います6時ですよ」
「バイトの女の子が対応しましたか、いやぁ申し訳ない。」
「いえ…」
「シーフードラップには通常オリーブ付かないもので勘違いしたんでしょう」
「そうですね、はい」
「ちゃんと言っておきますんで」
「ええ、ええ……」
「今新しく作りなお」
「当たり前でしょ、んなことッ!! 」
広告
「…? お客さ…?」
「なァァにを言ってるのッ! オリーブ抜きだってッ!?そんな無礼な注文あるかッッ! 」
「だ、だって通常オリーブ付かないみたいだから…」
「なァァにを無礼なこと言ってるんだッ君はッッ! 」
「だから何を言いたいかっていうとバイトの子が…」
「さっき作ったのアンタだよ!!」
言い訳体質に何だかカチンと来たので、軽く“四サマ切れ”を決めてきました。僕は別にゴネてタダにしてもらったり、割引券もらったりと、何か対価が欲しかったわけでもないし、謝って欲しかったわけでもないのです。ただ、「今後は気をつけてください」と伝えたかっただけなのに、バイトのせいにする姿勢はどうかと思ったのです。ひょっとしたら2、30分前のオーダーを忘れただけなのかもしれませんが、それはそれで問題なわけで。クッキーかなんか渡そうとしてきたので「そういうつもりじゃないんで」と逃げるように店を後にしました。
まぁでも何だかんだいって、これから足繁く通うことになると思います。理由は今日いたバイトの女の子が、あさみ(カントリー娘。)に激似でかわいかったからです。それにあんだけ言っておけば毎回オリーブ入れてくれるだろう。—–