こうすると長文を読んでもらえない!
(注:この記事は『こうすれば長文を読んでもらえる』の参考資料です)
まず見た目が見やすく整形されている。CSSで適度な行間を設定する、適度な幅で折り返すなどして、視覚的に読みやすくする工夫があげられる。新聞が細かくブロック分けされているのも、この読みやすくする工夫のひとつだ。僕の感覚では、文字は11~13px、ラインハイトは140~160%、幅は400~600px程度だと読みやすい。段落分けは、紙に書くときよりも多めにする。3~4で次の段落に移ったほうが“長文圧迫感”が減る。それでも長くなったら次のレベルの段落分け、つまり次の日に引いてしまうのも手だろう。『マジでグリーンの人になった』シリーズでは、さらに本編を4つに分けた。
内容に関していえば、読むとトクをすること。これを言ってしまうと実も蓋もないんだけど、結局のところ中身が面白ければ読んでもらえる。ただし、オチまで読まないと全く面白くないのでは、やはり読まれずに終わってしまうかもしれない。長文を読むのは、時間がかかる。といってもせいぜいブログの長文なんて長くても4000字程度。5分や10分もあれば読める。それでもネット人は1分1秒1バイトでも無駄にしたくないものなので、常に「読んだらいいことがあるのか」と猜疑の目で見ている。「笑える」「泣ける」「勉強になる」など、何でもいいが、その長文を読めば読んだだけの「いいこと」がないと読みたくないのだ。極端な話、「記事内のキーワードを集めて送ったらもれなく500はてなポイント送信」とかやれば、沢山の人が読んでくれるだろう。
広告
そこで、タイトルや冒頭部分に、読者をひきつけるための工夫が必要になってくる。ブログでは特に、タイトルバーに記事タイトルが表示されたり、はてなブックマークでクリップされたりする機会が多いので、タイトルは需要である。例えば、モテ・非モテの議論に参加したとして、「九十九式:最近思ったんだけど」とか「九十九式:Hedgehog’s Dilemma」とかのタイトルより、「九十九式:だからオマエラはモテないのだ」「九十九式:あなたがモテない5つの理由」 とかのほうが、同じ内容でも、例えばソーシャルブックマークされたときのクリック率は格段に上がるはずである。あとは冒頭で昨日の日記の続きをダラダラ書いたり、挨拶が長すぎたりしないようにする。そもそも長文を読ませたいわけだから、余分なところは極力省くようにする。
最後に権威付けがなされていること。内容のところで、読むとトクをする、と書いたが、それがどういうトクなのか、本当にトクをするのかの保証がないとやっぱり読んでもらえない。それが信用、ある種の権威付けである。具体的には、はてなブックマークで多くの人がブックマークしている、有名サイトや、友人が面白いと言っている、そのサイトがいつもいい文章を書いていることを知っている、などである。
ちなみにここまで文章で約1200文字、大体原稿用紙3枚程度である。中文といったところだろうか。お昼休みにサクッと読むならこのくらいの分量が適切かと思われるのだが、いかがだろうか。
—–
2005年8月26日 at 04:04
読みにくいです。
文字の大きさや1行の文字数はブラウザの設定や解像度の変更で調整できます。
しかし、行間が詰まっていて読みにくい。
どうしても読みたい内容があれば、コピーして整形して印刷して読みますけどね。
2005年8月26日 at 04:55
読みにくい文章の例なので、読みにくいのは当然かと…。
2005年8月26日 at 14:59
同じ内容なのに、全然、違う!(笑)
2005年8月26日 at 15:07
上手すぎる二段オチ!素晴らしい。全ブロガーは肝に銘じよ。
2005年8月26日 at 15:58
いやいや、この程度なら全然OKっすよ。生ぬるい(笑)
2005年8月26日 at 18:52
読みにくっ!(笑) アイデア賞
2005年8月27日 at 13:29
ウマー なるほど、勉強になりますた。
2005年8月28日 at 10:32
そ、そうですね。
「読みにくいよね」っていう話なので……。
2005年8月30日 at 17:57
確かに読みにくい
2005年8月31日 at 06:04
後で読む