北朝鮮は“約束”を守るか?

2005年9月20日 火曜日

北、核放棄を確約…6か国協議が共同声明採択 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
北朝鮮の核問題を巡る6カ国間の協議は、ひとまず一定の合意に達したようだ。これから寒くなっていよいよエネルギー危機になる北朝鮮と、国内外で問題が山積するアメリカ。譲歩に譲歩を重ねて声明までこぎつけた…というよりは、努力目標を発表しただけ、なんか形だけ握手しただけといった印象を受ける。

声明文を見てみると、「尊重する」とか「適当な時期」などの曖昧な表現が目立つ。結局のところ決まったのは次の開催予定と、「北朝鮮に軽水炉を提供する問題について話し合うこと」だけのようである。*1

さらには、北朝鮮は握手した次の日になって「軽水炉の提供が先だ」と言い始めた。
asahi.com:北朝鮮「NPT復帰は軽水炉提供後」 次回協議へ牽制か?-?国際

この調子でいくと次はまた振り出しに戻ってしまうのではないかという気がするが、果たして日本は拉致問題を再び俎上に乗せることができるのかどうか。今回の総選挙で、郵政の大号令の裏で全く語られることのなかった拉致問題だが、これは平壌宣言から3年が経った今でも未解決であり、国家の主権に関わる問題である。

単なる「国交正常化」で歴史に名を残せた時代も今は昔。総選挙で圧倒的支持を受けた小泉首相が、真の名声を手にすることができるかどうか、今世紀も日本が主権国家として存在しつづけることができるかどうか。日朝問題は、その試金石である。

ところで、こうした国際外交で出てくる以下の言葉。

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「合意」「約束」「確認」「表明」

それぞれ“意味”があるそうだが、僕は知らなかった。日本語としてのニュアンスの違い、ではなく、明確に意味の上で線引きがされているそうだ。守らなくてもいい“約束”なんて、あの国が守るものだろうか。
ぼやきくっくり::6か国協議で共同声明?「約束」と「合意」の違い


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コメント / トラックバック 2 件

  1. 匿名 Says:

    あの国になにも期待しないほうが良い。
    潰れるのを待つしかないのだと思うんだけど。その歴史的瞬間に我々は立ち会えるのでしょうか・・・

  2. 宮本 Says:

    潰れたら潰れたで、難民が押し寄せたり国内の残党がテロったりとハタ迷惑なことが色々あると思いますが。
    難民に対しては水際でなんとか対策を講じるとして、あとは国内に数千人単位で大挙潜入していると言われる工作員をどうするかですね。

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