堀江貴文という人

2006年1月20日 金曜日

 次から次へと新事実が明らかになり、坂道を転げ落ちるように転落していくライブドア。ライブドアのもともとの社名はオン・ザ・エッジ(崖っぷち)。まさに踏み外したらあっという間だった。あの野郎、無茶しやがって…。(夜空に半透明レイヤーでホリエモンの笑顔)

 しかし、堀江貴文という人は、やはり人物ではあったと思う。彼を見て何も思わない人はあまりいないんじゃないだろうか。好きになるか嫌いになるか、ホリエモンを見た人間は常に二択をせまられる。アクの強い人間だった。まあみんな嫌いだろうけど…と思っていたら、どうやら若者世代に意外と「ファン」もいたようなのだ。ライブドアの株を買い支えていたのはそうした若年個人投資家だったのではないかと推測される。

 例えば昨日のブログを見てみても、

私は冴えないヒラリーマンです。三十路も過ぎたということもあり、今後の人生計画や平々凡々とした人生模様が現実として垣間見えてくるなかで、閉塞感漂う保守的な社会や組織から一線を画して活躍するライブドアやホリエモンがとても痛快で魅力的に感じたのです。彼らに自分を投影させることで、いくばくかの儚い夢を見てきました。(~我想集~:帰宅して驚愕・・)

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 とあった。これを読んで何となく腑に落ちたような気はする。おお、ホリエモンはある層の人にとってのヒーローだったのだ。

 個人的にはあまり賛同できないことが多かった彼の主張のなかで、唯一同感だったものがある。日経スペシャル『ガイアの夜明け』で、大学生が堀江氏に「ライブドアのターゲットはどこですか」と質問したところ、氏は「なんでターゲットなんか区切る必要があるの?」と言った。大学生「いや、だってそのほうが効果的だと…」。堀江「誰が言ってるの、それは。どう効果があるのか説明できるの?」

 わざわざ最初から対象者を区切ってニッチを狙う必要は全くなく、事業でも意見でも全ての層を対象として、それが成功したほうがいいに決まっている。堀江氏はそういうことを言いたかったのだろう。しかし、そういう彼自身もライブドアも、最後まで万人に受け入れられることはなかった。


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うーん…いまいち…ふつうですかなり良い素晴らしい (まだ評価されていません)
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コメント / トラックバック 1 件

  1. iru35711 Says:

    ホント堀江さんのファンているんだろうかと疑問で、まったくいないってことはないんだろうけどネットでも見たことなかったのでいつまでも「いるんだろう」だった。「ガイアの夜明け」見た。あの人今何を思うのかな。

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