決断力について2
2006年5月24日 水曜日
一昨日「決断について」少し書いた続きについて触れておきたい。その前に、そういえば最近見かけたブログの中で、松ちゃんの発言を引いたエントリに興味を引かれた。
先週の松本 人志と高須 光聖のラジオ番組,放送室 の中で,高須が何気なく松ちゃんに「クリエイターにとって,モノを作る人間にとって,一番必要なものは何ですか?」と聞いた.
(中略)「そうやな〜」と考えて松ちゃんはこう発言する.
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答えは1つじゃないけど,最終的には「決断力」かも分からへんな.
やっぱり,もう,迷いだらけなんですよ.決断力,なのである.例えば「洞察力」とかではなく,決断力.
(Peace Pipe: 「クリエイターに一番必要なものは?」松本人志の放送室より [ce])
これは、ことクリエイターに通った話ではないだろう。人間の仕事は、突き詰めれば決断力の行使に到達すると言っても過言ではないと思う。
最近、会社で部下を持つ身になって実感している。ポストがあがると、待遇と共に責任の重圧も増大するが、そこで要求されるのはすなわち決断力だったのだ。例えば一番下のポジションならば、次に何をするかを決断する必要はあまりない。たいていの場合、上から指示が来るからだ。しかし上流にさかのぼっていくと、常に指示をし、全てに決定を下さなければならない。決定を下すことのできない経営者には、企業を永続的に発展させていくことが出来ない。
決断力とは、何も運否天賦で適当に選択する力のことではない。その選択の結果、未来はどんな方向に転がっていくか、他に最良の選択肢はないか、何手か先まで瞬時に読んだ上で、さらに直感に基づいて大局的な判断をする能力のことである。
2006年5月24日 at 05:56
初めまして!どこからか迷い込んできました(*´▽`*)
おっしゃられるとおり決断力を下すのは勇気が入りますよね!
即決という言葉がありますが、これは時と場合によると思います。
想定の範囲内なら、即決できると思いますが、
予期せぬ出来事が起きた時にいかにすばやく行動を移せるか、
真の男の価値というものはソコにあると思います。
ちょっと熱く語ってしまいました ( ̄+ー ̄)
2006年5月24日 at 22:25
私は、定期刊行物などのしめきりがある製作物の進行管理を、長く担当してきました。
絶対にずらせない納期のために、あらゆる局面で「判断」「判断」「決断」を体験してきました。寝汗びっちょり、、、みたいな毎日でした。
私も昨年、部下を持ったのですが、宮本さんのおっしゃることがわかる気がします。先を読めるだけの経験と、経験によって培われる直感。これが必要ですね。
決断力1に書かれてたことも、すごく共感できました。私は床屋で「社会人らしくしてください」と言って、あとは静かに目をとじているのですが(笑)、すこしがんばってみるかという気になりました。
すごく等身大の刺激をいただけるブログに出会えて、感謝しております。これからも遊びに来ます。
2006年5月27日 at 21:41
>>にしもんさん
初めまして。
しかも、その決断の結果が自分ひとりではなくて、他の誰かの未来にも関わってくるものだとすると、非常に勇気が要りますね。
>>ハフハールさん
僕も以前、雑誌編集の仕事をしていたことがありますが、進行管理の人は本当に大変そうでした。
「経験」「直感」あと一つ付け加えるとしたら「覚悟」でしょうか。
いつもの床屋で「適当に。」とだけ言うのは、日本男児の由緒正しい床屋作法かもしれない、という気はします。笑
2006年6月1日 at 21:55
「人間の仕事は、突き詰めれば決断力の行使に到達すると言っても過言ではないと思う。」 宮本さんの文章はいつも素晴らしい。