九十九式9周年オフレポ
去る1月30日に、『祝!九十九式9周年 祭りだワッショイ新年会!ウキウキ♪ヤッター♪ホッホホーイ♪』が開催されました。
今回の参加者の方々は皆さんWeb日記界の10年選手。いずれ劣らぬ個性的な書き手が集まりました。
宮本(九十九式)
徳保さん(趣味のWebデザイン)
TKさん(モー神通信、えだは)
ifさん(if→itself)
ちょうど事前に徳保さんが書いた文章のように、「日記同人」が集まった格好になりました。
私は滅多にオフ会などには行かないのですが、その乏しい経験からいうと、人気ブログ(仮に1日平均1000ページビュー以上とする)なんて割合としてはかなり少ないのに、オフ会は人気ブロガー比率が高い。一般ブロガーの方が少数派で、身をすくめていたりすることもあるくらい。
初期のイザ!からは彗星のように人気の記者ブログがいくつも誕生して、お祭り的に、いくつかオフ会が開催されました。その参加者には、やっぱり同様に頭角を現した人気のイザ!読者ブロガーの割合が多かった。毎日数千人が読んでいるブログなのに、ファンの集いに参加する20人、30人の内の2割以上が人気ブロガーというのは、単純計算で考えれば異様なことです。
(略)
つまり、ブログって同人活動に近いんだな。芸能人とファン、みたいな世界ではない。
趣味のWebデザイン – 人気ブロガーになりやすい人、なりにくい人
さて皆さん筋金入りのサイト運営者だけあって、Blogツールの是非、テキストサイト的とはどういうことか、オフレポはなぜ排除されなければならなかったか、芸能人ブログをどう捉えるか、などインターネットの話題が花盛り。
それぞれの人にスポットを当てて印象的な会話を上げると
徳保さん
「アンテナは常時20サイトしか入れてません」
TKさんが「更新しないとアンテナやRSSリーダーの登録数は少しずつ減る」という話を振ったところ、「そういう、たまにしか更新されないサイトの情報を補足するためにこそアンテナとかがあるはずなんですけどねー」と徳保さん。
しかしそういう自分は死んだサイト、自分が必要としなくなったサイトはどんどん整理していって、常時20サイトに保っているそうです。
「愛・蔵田さんは今でも1000サイトとか巡回してるんでしょうか」
さあ、どうなんでしょうかねぇ。普通の日常生活を営んでいると、確かに20とか30とか読んだらもう充分、というか一杯な気がしますね。世にブログの数はあまりに多く、我々の自由になる時間はあまりに少ない。
九十九式はその20の中に?
「もちろん入ってます!」
ありがとうございます!いやぁ、言わせてしまってすみません。
TKさん
「シンケンジャーはこれまで自分が見た特撮の中で最高峰」
モーヲタテキサイ界の“岡星”ことTKさん。(ネタ選びと調理の腕の良い職人)
「モーヲタテキサイ界」という単語自体が数年ぶりに口にする実に新鮮な響きでした。TKさんは自分のサイトのことを「ファンサイト」だと思っていらっしゃるんですが、僕は彼のサイトのことをテキストサイトだと思っていました。僕の中では、『梨華の時間』はファンサイトで、『モー神』はテキストサイト。その違いは、ファンとして対象のことを騙るか、「対象のことを好きな自分」を語るか、という視点、足場の違いなんじゃないかと思います。
で、TKさんとは日記の話よりも、もう一つのお互いの共通項である現代特撮の話で意気投合。一筆奏上。天下御免。チャンチャンバラ、チャンバラ。最新の戦隊シリーズである『シンケンジャー』がいかに熱くて面白いかを、他の参加者にしつこく薦める二人なのでありました。
TKさん曰く、「『シンケンジャー』の面白さは『電王』を超えている」とのことで、みんなもっと見るべきだと思った。(なんかムニャムニャした動画とかでもいいので。)
しかしそれ以上に「劇場版『魔法少女リリカルなのは The MOVIE』が泣けました」とのことです。
ifさん
「最後のテキストサイトになる」
開始当初、自分が10年後も同じサイトを運営していると思っていたか?という話題での発言。昔ながらの、メモ帳手書きHTMLで更新するテキストサイトとして、NO-FUTUREと一流ホームページを超えて書き続ける!というifさん。
九十九式も、ブログツールを使っているとはいえテキストサイトとして更新しているつもりなんですがねぇ?
「でもほら、記事単位の話をしている! テキストサイトなら日記単位で考えないと!」
は、すいません!
オフレポの復権
テキストサイト史をひもとくと、オフ会、オフレポというのがセットのようになっていた時代がありました。「レポ」といってもそんな大層なものではなく、とあるサイトとそのお友達サイトが飲み会をした、そのときに初めてあった参加者が互いのインプレッションを書いた、というような単純なものでしたが。
しかしそれらはいつしか、2ちゃんなどの「なれ合いウザい」というような一部の拒絶反応や、仲の良い人同士は「オフ会」という枠組みではなく、普通に日常的に会うようになってわざわざ書くような間柄ではなくなる、などの要因によって姿を消していきました。
オフ会、オフレポ文化は、個人サイト界隈のコミュニティとしての機能を増幅する役割を果たしてきたと思いますが、こうしてそういった風潮は死滅し、今ではTwitterなどのソーシャルサービスがコミュニケーション機能を完成させてしまいました。
かくいう僕自身も、かつては「テキスト職人」としてのスタンスを明確に打ち出すために、あえて「オフレポ」的な文章を避けていました。
しかし、こうして今にして振り返ってみると、ちゃんとしたオフレポって、それはそれでコンテンツとしても結構面白かったんじゃないか、と思うんですよ。いつも見ているサイトの管理人は、他のサイト管理人からどう見られたのか、あるいは逆にどう見たのか、オフラインではどんな性格なのか、そういった周辺情報がうかがい知れるオフレポは、普段のテキストの発信とはまた違った、そのサイト管理者の「人間」というコンテンツの一つの切り口たり得ていたんじゃないかな、と。
というわけでこれからの九十九式は、第一期にはあえて避けていたオフレポのみならず、「行った」「やった」系のレポートを含めて、積極的に書いていこうかな、と思っております。
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(酔った勢いで「あ、今日の参加者はオフレポ必須ですから!」とか言ってすみません。)
2010-01-30 – えだは
if→itself
『九十九式9周年記念新年会』に参加してきました!
2010年2月1日 at 13:19
10年前と比べてネット環境のユビキタス化に伴い結果としてオフが存在しなくなった気もする。