個人サイトを運営する資格
昨日ご紹介したテキストサイトアーカイブは、テキスト王 – ~A road of the king of the text~の工藤さんによるものでした。『テキスト王』も歴史のある、老舗テキストサイトの一つですね。僕の脳内ポジショニングマップでは、「隣の県の学校で、部活の地区大会の時に見かける強豪選手」くらいの距離感でした。
老舗である、というだけではなく、現在もサイト論などを盛り込んだブログを運営しつつ、Twitter小説企画を実行したりと、意欲的な運営をされていて、見習いたいものです。
最近の文章では、このエントリーは僕にとってタイムリーで、非常に考えさせられる部分がありました。
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復活を果たした個人サイトにわくわくしない理由
どうしてなんだろうとふと考えてみたが、多分、再開に至った理由――閲覧者が運営者の書く再開宣言の裏に見ているもの――というのが大抵の場合、“不特定多数の人に自分自身を見てほしいという自己顕示欲を抑えきれなくなった”からであり、ファンが望んでいる“もう二度と物を書くつもりはなかったが、また新しく書きたいものができた、創作意欲を抑えきれなくなった”ではないからだろう。
テキスト王 – 復活を果たした個人サイトにわくわくしない理由
確かに、ブログ、サイト運営という行為は、自己顕示欲や、自己承認欲求から全く無縁ではいられません。
ただ、完全にそれだけでは、評価を得ることもないし、継続することもできないでしょう。
自己顕示欲だけが目的のサイトは、顕示するほどの中身が備わらない。中身を備えるには、読者を意識せざるを得ない。求められるものを書かなくては、客が付かない。
つまり、安定的なブログ運営と発展には、顧客視点、マーケティング志向を持たなくてはいけない、ということです。
しかし、それのみに振り回されてしまって自分を見失ってしまえば、趣味の更新が労働のような苦行になってしまいかねませんし、「その人らしさ」を見に来ていた読者が離れてしまう可能性もあります。
要はさじ加減一つであって、この辺は経験則で学んでいくしかないかも知れません。
報告書
今日はこんな言葉で締めくくりましょう。
―ブログは、自我が強くなければ運営していけない。読者に優しくなければ運営する資格がない
以上、ハードボイルドブロガー、宮本正太郎でした。
2010年8月11日 at 17:10
更新しました。テキストサイト論が止まらない… 『個人サイトを運営する資格』 http://bit.ly/ae47Wl