旅行記を読む楽しみ
2010年8月23日 月曜日
それでは、旅行記を読むのは何で楽しいのだろうか。
行ったことのない場所の話
まずは、ジョン万次郎、天正遣欧少年使節の時代から、行ったことのない場所の話というのは、人々に重宝がられるものである。特に紛争地帯や秘境など、一般の人がなかなか行くことの出来ない場所の旅行記は、面白い。
行ったことのある場所の話
しかし逆に、自分がちょうど行ったことのある場所の話もまた、面白い。これは、自分が既に見たことのある映画や本のレビューを見て、その人がどう感じたかを見るような感じで、「感想あるある」の種類の楽しみ方である。
珍しい体験をした話
場所にかかわらず、珍しい体験をした旅行記は面白い。もちろん、珍しい場所に行った旅行記は自動的に珍しい体験になる可能性が高い。
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書き手に興味がある場合、文章が面白い場合
この2つはちょっと意味は違うけど、文章自体への興味として同じ項目にしておく。
顔見知りの人や、普段から面白い文章を書いている人の旅行記は、やはり面白い。書き手への興味が文章への面白さに反映されているということだろう。いつも面白いあの人が、あの場所に行くとどう感じるのか。あの人が楽しそうにしている場面が想像できると楽しい。
旅行記の書き方
たとえば「深夜特急」は、「文章が面白い(うまい)人」が、「行ったことのない場所」での「珍しい体験」を綴っているから面白いのだ。
この辺の項目を意識すれば、ある程度「旅行記の書き方」のようなものも組み立てられるかもしれない。