日本には暴動を起こす若さもない?

2011年4月25日 月曜日

震災後、日本を取材した海外メディアは、こんな災害の直後でも秩序を失わず、じっと「GAMAN」している日本人の姿に驚きを覚えたらしい。しかし、それは日本人の民度の高さ、強靭な精神力、のためだけではないんじゃないか、という話。

日本の我慢と過疎問題

最近、海外メディアの日本関連記事で「そう見られているのかw」と思うような内容がとても多い。確かに、日本社会や日本人は特殊なのかも知れん。海外の連中に言わせると「うちの国なら、とっくに暴動が起きてる」ということのようなのだが。
(中略)
暴動が起きない理由は、日本人の特殊性に加えて、若い人が少ないからというのもあるかなあと思いつつ。
日本の我慢と過疎問題: 切込隊長BLOG(ブログ) Lead‐off man’s Blog

確かにそう言う側面もあるはず。
特に、もともと高齢化と過疎化に悩んでいた福島の被災地を見ると、避難所で「我慢」をしている被災者の多くはお年寄りである。

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数字の上でも、日本が「高齢化社会」というよりすでに「高齢社会」なのは一目瞭然で、平均年齢で言うと、なんと世界で2番目なのだった。

■2008年各国平均年齢 (抜粋)
国名      平均    男性   女性
モナコ     45.5歳    43.5歳  47.5歳
日本      43.8歳    42.1歳  45.7歳
ドイツ     43.4歳    42.2歳  44.7歳
イタリア    42.9歳    41.4歳  44.4歳
フィンランド  41.8歳    40.3歳  43.4歳
アメリカ合衆国 36.7歳    35.4歳  38.1歳
韓国      36.4歳    35.3歳  37.4歳
台湾      36.0歳    35.5歳  36.6歳
中国      33.6歳    33.1歳  34.2歳
チュニジア   28.8歳    28.2歳  29.3歳
エジプト    24.5歳    24.1歳  24.9歳
リビア     23.6歳    23.7歳  23.5歳
シリア     21.4歳    21.3歳  21.5歳
イラク     20.2歳    20.1歳  20.2歳
アフガニスタン 17.6歳    17.6歳  17.6歳
ソマリア    17.5歳    17.4歳  17.6歳
世界に冠たる高平均年齢国家、日本 – 波打ち際の考察

昨年、ジャスミン革命だなんだと言って元気に暴れていた国々は、平均年齢が30代弱である。つまりそもそも職のない若者たちが大勢いて、80台のカダフィ大統領に象徴される老害既得権益に対して怒りをぶつける革命だったのだ。

もう40代も半ばの日本には、政府がどんだけでたらめなことをやろうが、原発がひっくり返ろうが、革命や暴動を起こす元気は社会の活力として残っていないのかもしれない。
三島由紀夫じゃないけど、いっそ自衛隊の青年将校が蜂起して、官邸も東電も制圧して、しばらく軍制でも敷いて色んなでたらめを強制してくれたっていいくらいだ。そんな夢想すらしてしまう。


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