高橋名人と『冒険島』と『ワンダーボーイ』

2011年5月26日木曜日

高橋名人について思い出したことを書く。高橋名人にまつわる３つのトリビア。

その１．高橋名人とセガとワンダーボーイ
その２．高橋名人と魚とスイカ割り
その３．高橋名人と名人の称号

その１．高橋名人とワンダーボーイ

セガっ子だった僕は、誤解に基づき『高橋名人の冒険島』を批判していた時代があった。
「あんなゲーム、セガの『ワンダーボーイ』の完全パクリじゃないか！」と。

『ワンダーボーイ』

『高橋名人の冒険島』

似ている。本当に似ている。

しかし後になって知ったことだが、実は製作会社が同じで、ハドソンから出すときに、ノリで「主人公を高橋名人にしたらおもしろいんじゃない？」ということで、キャラクターがまるまる置き換わった異色作になった、というのが経緯だったそうな。
しかし、

1986年　？月　　SG-1000（セガ）で『ワンダーボーイ』発売
1986年　9月　　　ファミコンで『高橋名人の冒険島』発売
1987年　3月　　　セガマークIII版『ワンダーボーイ』発売

という時系列で出たため、逆にしばしば「何このワンダーボーイって、高橋名人の丸パクリじゃん！」と誤解したままの人が多いという不運な作品。

つまり、どちらもパクリではなく、権利的にも難の問題もない、移植のバリエーションだった、ということ。

その２．高橋名人と魚とスイカ割り

近所にヨーカドー、マルエツがある方は、魚売り場で流れている「魚ソング」、といえばぴんと来るものがあるだろう。
そう、あの「さーかなだよ！さーかなだよ！いつでもみんなで　ハイ！魚大好きさ～！」
と元気に、かつ暴力的に流れ続けているあの歌である。

この曲、前編が魚のダジャレになってたりしてたのしい歌なのだが、いかんせん無限リピートしすぎなんである。
魚売り場の人はこれ、気が狂うんじゃないか？僕だったら3日目にはラジカセを地面にたたきつけていると思う。

歌詞の一部を紹介すると、こんな感じ。

3月には春休み
春の魚　サワラ！サワラ！（鰆）
4月のお花見
満開だね　サクラマス（サクラマス）

鯉（コイ）のぼり　5月はこどもの日
ほら6月梅雨だよ　雨ます（アメマス）ます降る
それでも盛り上がろう！
広告

魚だよ　魚だよ　ゴキゲンなノリ（海苔）で騒ごう
魚だよ　魚だよ　いつでもみんなで　ハイ！魚大好きさ～！

（間奏）
高橋名人：「いや～、今日も大漁、大漁！！」
はいだしょうこ：「こ～んなにたくさん釣れたのね、これでアナタも釣りマスター」

春や夏　秋冬どれも好き
さぁ　いつでも一番素敵な季節さ　年中愉快に陽気にね♪
ハマっち！SNS::デジタルデバイデッドマン鈴木のブログ – お魚のうた歌詞です

はい、見えましたか、今の感想あけのところ！？
そう、この歌ははいだしょうこおねえさんと、なぜか高橋名人がコーラスで参加しているコラボソングだったのだ。

この曲は元々、ハドソンが出している釣りゲーム「釣りマスターズ」の主題歌として作られたので、宣伝部の名人も参加しているのだった。一体買い物客の何パーセントがこの経緯を知っているだろうか。
キャンペーンサイト→　はいだしょうこ「お魚のうた」

CD→　

Amazon.co.jp：お魚のうた: はいだしょうこ&高橋名人: 音楽

これ、数年前に「おさかな天国」（さかな、さかなさかな～さかな～を食べると～）が流されたときも思ったけど、ここまで無限リピートするのって逆効果なんじゃないかなー。
あれ聞いて、「そうか、よし！魚を食べよう！」ってなるか？ならないだろう。
子供が「おさかなのうた、聞きたい！」と魚売り場に行きたがるので釣られて売上が上がる？（多分そういう効果が期待されている）
いや、子供だって5回も聞けば飽きるよ。

その点、『キウイの王子』（ゼスプリキウイのキャンペーンソング）は、モニターを設置してパパイヤ鈴木の振り付けたダンスを流しているので、子供の食いつきが非常に良い。
ニュージーランド産キウイフルーツ・ゼスプリ｜ TVCM・キャンペーン｜キウイの王子

「お魚の歌」も、PVを流す形式にして、高橋名人が16連射でカジキマグロを解体する！ズババアー！とかやればもっと子供人気も盛り上がったんじゃないかなー、と思う。
（実際、全盛期の高橋名人は、スイカを16連射で破壊している！
毛利名人との対決映画の特訓シーン。0:58を見よ。
YouTube – 高橋名人OP ）