僕のマンガアワード2011

2012年1月9日 月曜日

皆様、あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申しあげます。
さて歳またぎで今年もやってきた、相沢(ID:osamu-teduka)さん主催、『みんなのマンガアワード 2011』です。
「みんなのマンガアワード2011」のおしらせ

僕が2011年に最も感銘を受けた5作品はこちらです。

第5位:バチバチ

バチバチ : 佐藤 タカヒロ

Amazon.co.jp: バチバチ 12 (少年チャンピオン・コミックス): 佐藤 タカヒロ: 本
『相撲』というテーマでここまで熱く、格好良い少年漫画があっただろうか! 痛みと衝撃が伝わってくるような相撲シーンの迫力と、鯉太郎と白水の確執、吽形阿形の優勝対決の行方などの重厚な人間ドラマの展開に、今後も目が離せません。

第4位:アゲイン!!

アゲイン!!:久保ミツロウ

Amazon.co.jp: アゲイン!!(2) (KCデラックス): 久保 ミツロウ: 本
以前、小ブログでも一度紹介しましたが、『モテキ』でブレイクした久保ミツロウ先生による少年漫画誌連載。高校三年間、一人の友だちもできぬまま卒業式の日を迎えた主人公が、入学式の日にタイムスリップするという青春ファンタジー。誰もが夢見た妄想ストーリーですね。
昔に戻ったからといって、性格や能力や容姿はそのままなんですが、過去の出来事を知っていることと、高3と高1との精神的余裕の差が現れて、全く違う高校生活をやり直せる主人公。この漫画ばっかりは3年後の完結まで描かれないと意味が無いので、長期安定連載となることを願っています。

第3位:ママはテンパリスト

ママはテンパリスト:東村アキコ

Amazon.co.jp: ママはテンパリスト 4 (愛蔵版コミックス): 東村 アキコ: 本
物言わぬ赤子に振り回される育児エッセイ漫画として始まった本作も、ごっちゃんが6歳になって赤子から幼児になるのを機に、堂々の完結。
赤ちゃんから成長するに連れて、ギャグマンガ的にパワーダウンする、とは数巻前の作者の弁ですが、実際最後まで腹を抱えて笑えるマンガで在り続けてくれました。単純にごっちゃんが非常に個性的なお子さんだった、というのもありますが、東村先生自身も、丁寧にネタになりそうな言動を促し、拾い、それをうまくマンガに料理しているんだろうな、と感じました。
この漫画を8年後に読んだごっちゃんの感想を聞きたい。

第2位:まんが親

まんが親 : 吉田 戦車


Amazon.co.jp: まんが親 1 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕): 吉田 戦車: 本

エッセイ漫画の第一人者である伊藤理佐と結婚した吉田戦車による、育児エッセイ漫画。吉田戦車が「吉田戦車」のまま、赤子を育てている感じ。「おフロの人」の描写など、普段から吉田戦車はこういう思考回路を持っている人なのか、ということが伺えて面白い。天才。
普段描く側である伊藤理佐が、描かれる側に回っているのも隠れた面白ポイント。
僕も昨年末に人の親になりましたので、「あるある!」という視点でも楽しんでいます。

第1位:ナンバデッドエンド

ナンバデッドエンド : 小沢 としお


Amazon.co.jp: ナンバデッドエンド 15 (少年チャンピオン・コミックス): 小沢 としお: 本

去年も選んだんですが、とうとう最終話を迎えた今年も、選ばざるを得ませんでした。結婚して真人間になっていた猛を植物人間状態にされた仇を討つため、復讐のダークサイドに落ちていく剛。黒髪のまま髪を立て、兄の黒い特攻服に身を包んで復讐に向かう演出の映画的効果にはゾクゾクしました。
最後の敵が特に因縁もない通り魔的犯行が発端だったことと、復讐がちょと手ぬるかったのは盛り上がり的には若干物足りなかったものの、最終巻までのシリアスな展開は非常に読み応えがありました。
『ナンバMG5』から見返すと、初期は完全にコメディー&アクション路線で描かれているのに対し、本作は完全にシリアス。主人公はほぼ常に悩んでいる状態。『バガボンド』に描かれる「殺し合いの螺旋」のように、不良漫画の主人公として喧嘩を繰り返していき、その先にいったい何があるのか?というジャンルの本質的テーマと、仲間との友情と卒業後の進路という現実的テーマに真正面から取り組んだこの作品は、不良漫画を超えた青春漫画の一つの金字塔だと思います。
この作品世界とこれでお別れするのはちょっと寂しいので、『クローズ』みたいに外伝という形で、例えば剛の中学生時代とかを描いて欲しいものです。

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コメント / トラックバック 1 件

  1. type99 Says:

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