中秋の名月にござる
2016年9月15日 木曜日
中秋の十五夜。
武家では座敷を開け放し、月を鑑賞するのが習いである。誰のためであろう。
三重の肉体は再び潤い、妖しく艶めいていた。「あの君様は いつがさかりよな~」
『シグルイ』第6巻 第28景『変身』より
というわけで、中秋の名月にござる。朝は怒涛の雨が降っていたので、今日は月が見られないかなと思っていたら、夜になると雲間から月が現れていた。
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昨日の夜、4歳の長男から
「つきみってなぁに?」
と聞かれて説明した時、
「満月が一番きれいな夜でだな…」
「あ、しってる」
「月見団子という団子を…」
「ああ、しってるしってる」
「知ってるなら聞くなよ!」
とぞんざいな対応をしてしまった(今思うと、早く自分の知っている月見知識を話したかったんだと思う)ことを反省していたら、ふと気づくと机の上に長男が拙い字で書いた手紙が置いてあった。内容は「かめんらいだーえぐぜいドが10がつからはじまるよ」といった他愛のない内容だったのだけど、それが何だか本当に心に染みて、月が滲んだ。もう仮面ライダーゴーストが始まって、第一回を一緒に見た秋から1年も経つんだなあ。子どもの書いた字や絵って、最高の酒の肴よな。
この記事は12分31秒で書きました。
2016年9月25日 at 01:05
中秋の名月にござる – 九十九式