Amazonレビューに潜む闇

2010年8月12日 木曜日

Amazonレビューで勝間和代さんの本は、なぜボロクソにけなされているのか?という話。

おかげさまで、新刊の売れ行きが順調です。「不幸になる生き方」「マナベル」「目うろこコトバ」、どれも自信作です。いわゆる、私の初期本「無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法」「お金は銀行に預けるな」「自分をグーグル化する方法」に決して劣ることない内容と自負しています。

ところが、最近のアマゾンのレビューは、ボロボロです。賛否両論のものもあれば、ひたすら、星1つのものもあります。つまりそれは、私の本の内容が落ちたのでしょうか?
日々の生活から起きていることを観察しよう!!: アマゾンのレビューが荒れやすい理由への考察〜そしてアマゾンの対応についての報告

勝間さんによるその理由をまとめると、次の3点になります。

  1. 著者の知名度に
    応じて「アンチ」が生まれる
  2. ところが、アマゾンは仕組み上、アンチの投稿を制御できない
  3. 多重投稿も制御できないので、アンチが大量1点投稿できる

知名度とアンチの発生率はそのキャラクターによってずいぶん違うとは思いますし、僕は最近の勝間さんの本を読んでいないので、その内容についての論評はできません。

しかし、それは措くとしても、レビューのしくみに欠陥があるのは確かです。
Amazonには、その基本姿勢において大きな問題があります。それはAmazonの抱える闇といってもいい。

Amazonの闇

僕もかねてからAmazonレビューのシステムには違和感をもっており、なんどか九十九式で問題提起をしたこともあります。

  • 発売前の商品にレビュー
  • 購入していない商品にレビュー

この2つは、どう考えてもおかしい。前者は、「まだ見てないけど大ファンなんで☆5つです!」というゴミレビューを増やして、評価の信頼性を著しく下げます。
後者は、恣意的なアンチ活動が跋扈する可能性を許し、やはり評価の信頼性を下げます。絶版本に対するコメント、映画で見たものをDVDにコメント、単行本の感想を文庫本に…といったケースもあるでしょうが、それはやはり「違う製品」のはずなので、レビューできてしまうのはおかしい。

これを解決するのは簡単なことです。
購入データとアカウントのデータを連動させて、そのアカウントで、Amazonで購入した商品しかレビューできないようにする。

これだけのことで、レビューを巡るゴタゴタはほとんど解決するはずです。実際に、楽天では購入商品にしかレビューは書けないようになっています。
しかしAmazonはそれをしない。

なぜか。

コンテンツ(文章量)やアクセスPV(クリック数)を稼ぐためです。

レビューの質や信頼性も無視してはいないでしょうが、それよりもCGMコンテンツとして、どんどんレビューの文章が増えていくことがAmazonにとって大事なことなのです。確かに、楽天よりもAmazonの方がレビューの量は数倍多い。しかも量の中から質が生まれるのもまた事実です。

あとは、発売前のドラクエのレビューが掲示板状態になって盛り上がってくれれば、そこへのアクセス流入と、そこからの購入量が増えます。僕もWeb屋をやっているので分かるのですが、やはりWebサイトの一番のキモはコンテンツ量です。コンテンツ量を増やせば、SEO効果としても収益としても、長い目で見れば大きな違いが出てきます。

コンテンツを制するものはWebビジネスを制する。

しかし、だからといって、こうした問題が発生している仕組みを、「儲かるから」という理由だけで放置するのはいかがなものでしょうか。
Amazonは、「米国企業だから」という理由で、これまで税金を日本に収めておらず、昨年 東京国税局から140億円前後の追徴課税処分を受けた、しかし今もAmazonジャパンは、日本での納税義務はない、という立場を取っている。

自分が儲かりさえすれば、人(クライアント)が迷惑をしていてもいい。儲けた金は、日本の社会に還元する必要はない。

こうしたAmazonの経営姿勢から見えるのは、浅ましい拝金主義の姿勢です。資本主義社会において、営利企業が利益を追究するの歯は、なんら批判されることではありません。
しかし、増やした金をどう社会(国家)に還元していくかという視点を欠いていることや、本の著者というクライアントへのフォローをおざなりにし、カスタマーに売れれば問題ない、という姿勢は、感心できたものではありません。

要するに、Amazonのやり方には、仁義がない。

というわけで、僕も今後は楽天ブックスに宗旨替えしようかと思っています。
(楽天にも翌日到着のプレミアムサービスがあればもっといいんだけどなー。)

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うーん…いまいち…ふつうですかなり良い素晴らしい (5 投票, 平均値/最大値: 5.00 / 5)
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コメント / トラックバック 3 件

  1. BeepCap Says:

    話の流れとして、Amazonのレビューシステムや会社のあり方に誠意が見られないのは良く分かりますが、
    それを勝間さんなど作者への(一種の)誹謗中傷の一因とするのはどうなのでしょうか。

    あの手の本は、宗教と同じで、信じるものと反発するものを等量に生み出します。
    この記事の中では、悪意を持ったケースのみに焦点が当てられていますが、それこそ
    「素晴らしい」と宣伝する書き込みこそ、少数の人間が多くを騙り、宣伝しているだけなのかもしれません。

    そして、それも含めAmazonのやり方はフェアだと思います。
    賛成、反対問わず同じやり方が出来るのですから。(これが逆に誹謗のみ禁止ならアンフェアだと思いますよ)

    P.S 税金の問題は辟易します。

  2. ryuzi_kambe Says:

    こちらも参考のこと:http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/point_of_view/2010/08/post-964b.html

  3. makotokaga Says:

    発売前のレビューでは、値段が高いだの、そういう無駄なレビューも多いし、利用者としては、購入者以外のレビュー投稿は抑制してほしい。App Storeの無料アプリのレビューと似たものを感じる

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