宇宙時代のテキスト系

2001年11月25日 日曜日
 宇宙は広がり続けています。
 生まれた時には針の穴ほどの大きさだった宇宙は、「真空のエネルギー*1」を使って加速度的に膨張(宇宙のインフレーション)を続けていますが、銀河や星々の密度は、宇宙が大きくなればなるほど薄くなっていくのです。

 宇宙に存在する全ての銀河系は、引力によって互いを引き寄せ合っており、時には引かれあった銀河系同士が融合したりもします。
 しかし、このまま入れ物が膨張して行くとすると、次第に銀河同士の距離は遠のき、互いに及ぼし合う引力はどんどん小さくなります。
 そして、ついには宇宙は熱量を失い、それぞれの銀河系がぽつんと孤立する、冷え切った空間になります。

 この天体物理学をテキスト系考察に適用するとどうなるでしょうか。

 テキスト宇宙においても、似通ったサイト同士が「○○系」として集まっています。これは銀河系に相当するもので、時には互いに影響を及ぼしあいながら、「痛い系*2」「ネットウォッチ系」「ニュース系」「ライト日記系*3」「モー娘日記系」「古参テキスト系」etc…と言った「系」を形成しています。

 増え続けるサイト数、読者数…、これは日記のインフレーション。つまりテキスト宇宙も膨張を続けています。するとやはりそれにしたがって、それぞれの日 記系の距離は遠ざかり、影響を及ぼしあう事も少なくなって来ているのです。試しに色々なサイトのリンクページを参照してみれば、その内向性、完全に同族の みで寄り添った閉塞感がありありとうかがえます。

 するとこの先、テキスト宇宙もその熱量を失い、それぞれの「系」がぽつんと孤立する、冷え切った空間になってしまうのでしょうか?

 しかしテキストノイドもただ手をこまねいているだけではなさそうです。宇宙世紀に人類が増えすぎた人口を宇宙に移民*4させたような、NASAが火星にマーズ・パスファインダー*5を送ったような活動が、現在進行しつつあります。例えば侍魂がハンサム団にリンクを貼ったのも、ある意味その先駆けであると言えなくもありませんし、他にもまだ表面化していない銀河系同士の活動が幾つか観測されています。

 膨張し続けるテキスト宇宙は最終的にどこに行き着くのか。それは我々次第。しかしとりわけそれぞれの銀河系の中心部分の果たす役割は大きい。中心サイトは、冷え切った白色矮星になって「系」を死滅させないように、他系との干渉をしあいながら頑張ってほしいものです。

※注
(1.「真空」というのは元来 全く何も無い空間であると考えられて来ましたが、実は原子レベル以下で見ると無数の極小粒子が発生、消滅を繰り返して無限のエネルギーを生んでいるらしいのです。(NHKスペシャル 「宇宙未知への大紀行08」)
(2.一般的には「フォント弄り系」という呼称が用いられる事のほうが多いか
(3.ニセクロ氏の評論(日記系概況<2001年度春-秋>(十一月二十四日))より。ちなみにこの評論はかなりクリティカルで読み応え大。
(4.宇宙世紀0079、地球から最も遠いコロニー・サイド3はジオン公国を名乗り、地球に対して独立を宣言します。
(5.1997年7月4日(アメリカの独立記念日)、火星探査機マーズ・パスファインダーが、21年ぶりに火星へ。火星探査計画は2005年まで続く予定とか。

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