どうにもダメな日本の子役

2003年1月14日 火曜日

・『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
観了。実はまだ見ていなかったのである。
どうも全体的に緊迫感に欠ける雰囲気や、能天気な挿入歌とBGMに馴染めなかった(多分、テーマが深刻になり過ぎないように、という演出意図なのだろう)けど、死相の出ている人は死んだし、史実は変わらなかったし、ガンダムは固かったし、ザクは機能的で美しかったしと、作品としてきれいにまとまってはいると思った。
戦争にあこがれる少年、身近な人が傷つき死んでいく現実、無意味な行為に命を賭ける不条理…と、製作者が「SFロボットもの」ではなくまともに「戦争もの」に取り組もうとした心意気を感じる。
結末はちょっと切ない。

ただ、主人公の少年アルフレッドの台詞回しというか演技が少々気になった。とにかく不自然なのだ。これは洋画の吹き替えでもそうだけど、通常少年の声は女性の声優が声を作ってあてる。理由は簡単、実際に少年にやらせたら、ヘタクソでまともな作品にならないからである。しかしこの映画では、それの方がまだマシなのではないかと思えるくらいだ。声優が「少年の声」を作ることを意識しすぎているからだろうか。

実写でも、洋画だったらちゃんと演技の出来る子役っているのに、どうして日本の子役はこうみんな目も当てられない惨状なんだろうね。
ぼくが思うに、これは多分日本語という言語の特殊性に依存する問題なのだと思う。映画やドラマの中で交わされている会話は、現実の会話と全く違う特殊な日本語だから、子役(や金城武)にはうまく適応できないのだ。その点、英語は単純な言語だから、演技もたやすい。カルキン坊やも大丈夫。

話がそれた。

(このOVAシリーズで一番納得の行かない点は、一巻につき一話(25分)という点だ。)

広告


この記事の評価は:

うーん…いまいち…ふつうですかなり良い素晴らしい (まだ評価されていません)
読み込み中...

コメントをどうぞ

コメント
Follow me on Twitter