STAR WARS EP3 シスの復讐 (先々行上映)

2005年7月12日 火曜日

 ボトルキャップは、読者の方のご協力や情報提供を受けてなんとななる見通しが立ちました。本当にインターネットやってて良かったー。さらにこれもネットの力で、先月の話になるんですがセンパイに先々行上映のチケットをもらったので、いち早く見てきましたスターウォーズ! もう以来テンション上がりまくりのフォース感じまくりで日々をすごしております。宮本です。

●第一感想 (以降、ネタバレ反転)

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 とにかく重苦しくて暗い映画でした。まさに悲劇。主人公は悪の道に転落して半死半生の目に遭うし、ヒロインは死んでしまうし、共和国は崩壊してジェダイは大量にぶっ殺されるし、とにかく救いのほとんどない映画。唯一の希望といえば、最後に生まれる双子だけ…。そしてそれがまさに“新たなる希望”に育つ双子なのである。あるんだけど、それ以外はほんと暗黒面。

●見どころ、ポイント

 今作も、SWのアクション3大要素、『チェイス・戦争・一騎打ち』が盛り込まれています。特にオビ・ワンはシリーズ中最も活躍すると言ってもいいのではないでしょうか。

 しかし今回の見どころは、そうした個々のシーンよりも、細部と全体の収束の仕方にあると思います。今作はSWのラスト・ピースです。この映画を見に行く観客のほぼ全てが、結末を知っているわけです。

 既に建っている立派な塔を少しずつ掘り返して土台を作り直すようなこの作業は、困難を極めたはずです。しかしルーカスとスタッフはそれをほとんど完璧にやり遂げました。
アナキンはとうとうダース・ヴェイダーに、パルパティーンは暗黒皇帝に、そしてオビ・ワン・ケノービはベン・ケノービになります。

 そう、この代表的な3者の中で、パルパティーンは同一役者がやってるし、ヴェイダーは同じ仮面を被っていますが、オビワンは全く違う役者がやっています。それなのに、3を見たあとに4を見ても、ちゃんとオビワンがオビワンに見えるのです。
 この連続性の達成こそが、このEPの、新トリロジーの成功だと思います。これはひとえに強固な世界観のおかげでしょうか。ルーカスという天才の頭の中が完全再現されたことによる、イメージの統一のなせるわざでしょうか。

 もちろん、役者の努力もあるでしょう。たとえば今回の撮影にあたって、イワン・マクレガーは3週間ひきこもって前トリロジーを見まくり、自分をアレック・ギネスに同調させることを目指したそうです。まあちょっと老けすぎの感はありますが、あれだけつらい体験をして、田舎にひとりで蟄居してれば老け込みますよそりゃ。

●客席の様子
 スターウォーズの先行上映といえばお祭りです。カンヌでも毎回ストームトルーパーが大量に繰り出してお祭り騒ぎになっています。日本でも、例えば六本木はSW祭りになっているというのを1や2の時にもしっていたので、少し期待していたんですけれども、千葉県市川市では何もありませんでした。いや、別にコスプレ集団が闊歩していなくてもいいんですよ。ただ、あのタイトル画面とエンディングシーンでは、拍手くらいあってもしかるべきだったんじゃないでしょうか!
 そして、率先してそれをやらなかったことを残念に思っています。人生最後のSW先行上映だったのに。


この記事の評価は:

うーん…いまいち…ふつうですかなり良い素晴らしい (1 投票, 平均値/最大値: 5.00 / 5)
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コメント / トラックバック 6 件

  1. 匿名 Says:

    さらっとネタバレじゃないか・・・

  2. 匿名 Says:

    そうか、拍手!スタンディングオベーション!やればよかった・・・

  3. 匿名 Says:

    私がEP2の先行見に行ったときは、
    外人が拍手してました。

  4. 匿名 Says:

    私も第一感想にびっくりしました。
    ひとことネタバレ注意って書いてほしかったです。

  5. 宮本 Says:

    >>1
    やれば良かったんですよ!皇帝選出議会のように。

    >>2
    なるべく気を使ったつもりではあるんですが…。

  6. 匿名 Says:

    なんか今更で申し訳ないんですが、ルーカスは最初から全部の話を書いていたのに当時の配給会社が「前半はつまらないから切る」と言って切られたんですよね?なので整合性があるのは当然かと。多分宮本さんは知っていると思うんですけど、一応読者の中で知らない人向けに。
    結果は今までのシリーズ観てれば簡単に予想がつくとは思うんですが、それでも多くのファンが映画館に行く訳ですから、それだけ映像に迫力があるんだと思います。と言うわけでみんなで映画館に GO!

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