「それ、知ってます」は禁句
自戒。「それは知ってます」は禁句。
ある日、上司と話していると、話がメイン事業の今後の展開に至った。そこで指示された戦略やアイデアが、まさに僕の実行しようとしていたこととそっくりだったため、つい僕はこう言ってしまった。
「ああ、その話なら、私が考えていたことと同じですね。」
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しまった。幸い上司は出来た人なのでこんなことで気を悪くしたりはしなかったが、言ってしまった僕はばつの悪い思いをした。あんなことを言うべきではなかった。まるで、中学生が宿題をやるように母親に叱られ、「今やるとこだったんだよ!」とむきになっているかのようではないか。
そもそも、誰かに何かを言われて「やろうと思っていました」「それはもう知ってます」と返事をすることに、何の意味があるのか。
例えば「ああ、この人は何でも知っている、さすがだ」となるか、「おお、ワシの考えていることが分かるとは、やるな」「これからはスーさんと呼んでくれい」となるか。
そんな訳はない。目上からは疎んじられ、目下からは敬遠されるだけだ。「あいつは訳知り顔で生意気だ」「あの人は何でも知ってるみたいだから報告しなくていいや」。そんなところが関の山だ。誰だって、自分の話を興味深げに聞いてもらえれば嬉しい。逆に、とっておきの話を「それはもう知ってますよ」と1回でも言われたら、もうその人には話をしたくなくなるだろう。
三国志の昔、呉の周瑜は、常に自分の思考を先回りしている孔明を最初は畏敬し、やがて害意を抱くに至った。
また松下幸之助は、部下からの報告には、その全てに耳を傾けたと言う。たとえ、それが何度も聞いたこと、他の人が言っていたことであっても、まるで初めて聞くかのように「ほう」と身を乗り出して聞いたと言う。それゆえ、彼の元には常に新鮮な情報が入ってきて、衆知を集めることができたのだ。
経営の神様にあやかるわけではないけど、せめて僕もいつでも「ほう、それでそれで?」と聞く姿勢を忘れないようにしよう。相手の話をさえぎらずに相槌を打とう。どこかで聞いたような話だって、実際には最後まで聞いてみないとどんなオチが待っているか分からないのだから。(この話はとくに落ちないが。)
2006年6月7日 at 12:29
なるほどね。
2006年6月7日 at 13:04
「それ、知ってます」と言うのを止めて、相手の話をさえぎらずに相槌を打つ。うなずきメソッドに近いな。
2006年6月7日 at 13:49
関係ないけど「今やるとこだったのに!」とむきになってみたい
2006年6月7日 at 14:28
「とっておきの話を「それはもう知ってますよ」と1回でも言われたら、もうその人には話をしたくなくなるだろう」ありそうな話。自戒せねば
2006年6月7日 at 15:01
どんなオチが待っているのか分からないから面白い
2006年6月7日 at 17:39
ビジネス
2006年6月7日 at 17:47
信陵君のエピソードを思い出した。言葉の意味はやや違うけども。
2006年6月7日 at 17:54
どこかで聞いたような話だって、実際には最後まで聞いてみないとどんなオチが待っているか分からないのだから。 ――ぉ!) ねぇ、ママ、その話ってオチあるの? … もちろんあるわよ? オチまだ、オチまだ…オチ…
2006年6月7日 at 18:05
思い込みには気をつけよう。。
2006年6月7日 at 18:36
知ってることを何度も聞くのはつらい
2006年6月7日 at 18:51
うう…
2006年6月7日 at 20:05
以後、気を付けます。
2006年6月7日 at 22:33
その通り。「良く見られたい欲」「配慮が行き届いてる奴に見られたい欲」、等々に振り回されて私には余裕がありませんと表明しているに過ぎない。ここを堪えて懐を深くする。
2006年6月7日 at 23:31
この前もやってしまって反省しているところ・・・。
2006年6月8日 at 00:26
自分に伝えようとしてくれたことに感謝して、何でも新鮮な気持ちで聴いたほうがいいね。
2006年6月8日 at 00:53
「ブルース・リーにヌンチャクを教えた人」が4人も5人も居る理由と同じ? 常に「知っている」とは言わず貪欲に吸収する心。
2006年6月8日 at 02:13
なぜか一通り話を聞くまではなかなかそれは言い出せない。
2006年6月8日 at 02:25
「三国志の昔、呉の周瑜は、常に自分の思考を先回りしている孔明を最初は畏敬し、やがて害意を抱くに至った。」
2006年6月8日 at 06:21
naruhodo
2006年6月8日 at 08:24
Alt+B, Alt+Gが使えないのがいや
2006年6月8日 at 09:30
「他の人が言っていたことであっても、まるで初めて聞くかのように「ほう」と身を乗り出して聞いたと言う。それゆえ、彼の元には常に新鮮な情報が入ってきて、衆知を集めることができたのだ。」
2006年6月8日 at 10:08
これ自分も良くやってしまう。自戒。
2006年6月8日 at 10:51
小話
2006年6月8日 at 10:52
やりがちかもな。
2006年6月8日 at 11:51
う、頑張る。
2006年6月8日 at 12:11
自戒
2006年6月8日 at 13:04
九十九式: 「それ、知ってます」は禁句
2006年6月8日 at 13:08
「それは知ってます」は禁句
2006年6月8日 at 13:20
事業なら賛成ですでいいのかな
2006年6月8日 at 13:22
知らないフリをするのって大変じゃないですか?
2006年6月8日 at 13:47
うむ、そりゃそうだ
2006年6月8日 at 14:04
えー、そんなことで機嫌悪くするほうが変だ
2006年6月8日 at 14:07
たしかに
2006年6月8日 at 14:41
自戒。
2006年6月8日 at 17:11
確かに言ってもうざい自慢にしかならないかもしれない
2006年6月8日 at 18:23
すげー言いたくなるけど、言わない方がいいのね。そうよね。
2006年6月8日 at 20:30
"まるで、中学生が宿題をやるように母親に叱られ、「今やるとこだったんだよ!」とむきになっているかのようではないか。"
2006年6月8日 at 20:31
自戒
2006年6月8日 at 22:42
うんうん。でもつい言っちゃったりするんだよね。
2006年6月8日 at 23:24
この記事を読んで、「それ、知ってます」なんて書いてはいけませんよね。
2006年6月8日 at 23:53
本当に聞きたくないときにこれをわざとやるときがある。
2006年6月9日 at 00:15
確かに! これを言いまくる上司がいるんだよねぇ・・
2006年6月9日 at 00:53
知ってるということを表明するのを好意ととるか悪意ととるか、周りが前者ばっかりだから知らないとこに行くとめんどくさい。
2006年6月9日 at 01:17
こんばんは~また来ました。
同感です!俺も話を遮らないように
心掛けてはいますが、上司を立てるのは
難しいですよね。
一歩、間違えばゴマすり行為に
なってしまいそうで。
毎回、勉強になります!
2006年6月9日 at 02:07
「相手の話をさえぎらずに相槌を打とう。どこかで聞いたような話だって、実際には最後まで聞いてみないとどんなオチが待っているか分からないのだから。」
2006年6月9日 at 09:48
うちも自分を振り返りたいところ
2006年6月9日 at 12:16
低姿勢大事
2006年6月9日 at 13:45
よくやってしまうので改めて自戒
2006年6月12日 at 01:57
古語にも「佞言は忠に似たり」とありますが、その辺のさじ加減は難しいところですよね。
「部下から自分の姿はどう見えるだろう?」などと考えたりします。僕もまだまだ勉強です!
2006年6月12日 at 20:21
ほう、それでそれでと聞く姿勢
2006年9月13日 at 19:12
自戒
2007年2月23日 at 16:35
ほう、それでそれで?
2008年1月19日 at 12:34
自戒
2008年6月22日 at 22:51
たまにやるな
2008年6月23日 at 00:08
これ自分も良くやってしまう。自戒。
2008年6月23日 at 01:02
気をつけよう。
逆に、できるひとはそういう態度をとるので、相手がふんふん聞いてるからって図に乗らない。
2008年6月23日 at 06:18
響いた。人から情報を引き出すために自分ができることをしなければ。
2008年6月23日 at 13:01
えー、そんなことで機嫌悪くするほうが変だ
2008年6月24日 at 15:40
「ああ、その話なら、私が考えていたことと同じですね。」
2008年6月24日 at 15:59
「それは知ってます」は禁句
2008年7月14日 at 21:36
*自戒
2008年9月14日 at 23:45
つい言ってしまう一言
2009年2月26日 at 12:58
ほう、それでそれで?
2009年6月5日 at 20:54
知ってるということを表明するのを好意ととるか悪意ととるか、周りが前者ばっかりだから知らないとこに行くとめんどくさい。
2011年6月13日 at 18:02
先回りしすぎるのも問題
2013年7月13日 at 09:46
[…] 最近というか前からファッションセンスは無いような。 九十九式: 「それ、知ってます」は禁句 […]